2002年4月〜2003年3月
2003年3月度
日 時:3月28日 (金) 14:00−17:00
場 所:文京シビックセンター4階 実習室
内 容:検索演習
課題: 自社の技術者から次のような調査依頼があった。
「燃料電池の電極にカーボンナノチューブを使うことを検討しているが、
その技術を利用することによって、他社の特許権を侵害しないかどうか、
あるいは出願中の他社の特許出願が将来権利化されたときに
その特許権を侵害しないかどうか、心配である。
権利侵害のおそれのある特許権あるいは特許出願を探して欲しい。」
技術者からの追加情報:上記の依頼内容だけでは技術内容が漠然としているので、
技術者に、さらに具体的な技術を問い合わせたところ、次の回答を得た。
「燃料電池は、その電解質の材質によって分類でき、自社で実施する予定のものは、
固体高分子(プロトン交換膜)を用いるものである。この固体高分子を燃料極と酸素極(空気極)で挟んでいる。
燃料極と酸素極は導電性の多孔性物質(例えばカーボンペーパー)でできており、
燃料極には水素(またはメタノール)を供給し、酸素極には空気を供給する。
燃料極と酸素極のそれぞれの固体高分子側の表面に、カーボンナノチューブの膜を形成して、
このカーボンナノチューブの表面に白金粒子(触媒粒子)を付着させる。
こうすると、活性炭等の表面に白金粒子を付着させた従来のものと比較して、
白金粒子の粒径が小さくなり、燃料電池の特性が向上する。」
演習方法:数人の発表者だけが検索演習を実施してきて、それを発表する形式とします。
現在のところ、発表をしてもよい、と回答をいただいた方が4名いますので、
その方たちに資料準備と発表をお願いすることにいたします。
検索条件: 日本の特許出願を対象とします。
どのデータベースを使ってもかまいません。
発表内容: 次の点を発表内容に盛り込むことを希望します。
・検索を開始する前に、何に留意すべきか。
・どのような検索式を使って、どのような結果を得たか。
・依頼者に対してどのような報告をすべきか(報告書に何を記載すべきか)。
2003年2月度
日 時:2月28日 (金) 14:00−17:00
場 所:社団法人化学情報協会
内 容:社団法人化学情報協会訪問
今回は社団法人化学情報協会を訪問いたします。
特許分科会のメンバーでもある、化学情報協会の村野氏にご尽力いただきます。
村野氏から次の説明項目を提案していただきました。
1.STN の統計解析コマンド
2.STN Express の表・レポート作成機能
3.CA ファイルの特許情報の強化
2003年1月度
日 時:1月17日 (金) 14:00−17:00
場 所:文京シビックセンター4階 シルバーセンター実習室
内 容:調査報告書のまとめ方/自由討論
テーマ1:「調査報告書のまとめ方」
担当幹事を本テーマの提案者でもある馬場氏にお願いしました。
担当幹事からいただいたテーマ趣旨を以下に記載します。
カスタマーサービスが常識となっている今日では、
社内の報告書にも「誰が」「いつ」読んでも理解できることが必要とされています。
今回は報告書を読む立場の人を想定して、読む人にとってわかりやすく、
また魅力的である報告書を検討し、意見交換を行いたいと思います。
発表できる形の報告書のサンプル、またはレジメをお持ちください。
作成にあたり、下記条件は明記くださいますようお願いします。
特に「1.報告書を読む人」については具体的に設定いただいた方が、議論しやすいと思います。
1.報告書を読む人…依頼者、エンドユーザ、クライアント、上司など
2.調査の種類…先行技術、動向調査、公知例調査など課題内容は任意
3.報告書に入れるべき項目や報告書作成にあたっての工夫したこと
(事例によって図や表の挿入例、公報の添付範囲など)
テーマ2:「自由討論」
毎年、1月の分科会では、出席者の自由な話題提供による意見交換をしています。
こんな情報を提供したい、こんな質問をして意見を聞きたい、などという要望がある方は資料をご準備ください。
上記テーマ1が済んでから、1時間程度を目安に、自由討論をしたいと思います。
2002年12月度
日 時:12月20日 (金) 14:00−17:00
場 所:文京シビックセンター4階 シルバーセンター会議室B
内 容:検索演習
今回の検索演習は、あらかじめ決めておいた数人だけが検索演習の課題をやってきてそれを発表し、
その後、皆で討論する、というスタイルのものです。
本年度の年間テーマの検討の際に希望のあった「検索技術を深く討論する」ことを目的としています。
演習課題は、特許を無効にするための公知例調査であり、
調査対象特許は、次のようなものです。特許番号や権利者名については伏せておきます。
・優先日:平成10年3月27日
・出願日:平成11年3月 1日
・権利範囲(対象特許の請求項1):
光源からの光をレンズ、偏光板を介して液晶パネルを通過させ、
投影するようにした液晶プロジェクタ装置において、
上記レンズ、偏光板における偏光子の保持板、液晶パネルを構成する透明基板のうちの少なくとも一種を
サファイア基板で形成し、該サファイア基板は、C軸方向又はC軸投影線方向と
透過すべき偏光透過軸との成す角度が±2°以内であるか、
又はC軸と直交する軸と透過すべき偏光透過軸との成す角度が±2゜以内であるか、
又はC面と透過すべき偏光の透過方向に垂直な面との成す角度が±2°以内であることを特徴とする
液晶プロジェクタ装置。
・コメント:
サファイア基板は熱伝導率が良好なので、
液晶プロジェクタの光学部品に吸収される熱を効率的に逃がすことができる。
サファイア基板のC軸を上述のように配置すると、
サファイア基板による偏光特性への悪影響(サファイア結晶内の複屈折に起因する旋光)を防ぐことができる。
使用するデータベースは問いません。各自の得意なものを使って結構です。
公知例調査ですから、特許以外の文献を探してもかまいません。
2002年11月度
日 時:11月22日 (金) 14:00−17:00
場 所:株式会社パトリス 会議室(研修室)
内 容:PATOLISの新機能と次期システムの紹介及びパトリスとの意見交換
次のような内容を想定しています。
パトリスに対して質問・意見・要望等がある方は、
あらかじめその内容をまとめておく、などの準備をお願いします。
・PATOLISの新機能、例えばCUI(コマンド・ユーザ・インターフェイス)の紹介とそれについての意見交換
・PATOLISの次期システムの紹介と、それについての意見交換
・その他、ユーザからパトリスへの質問・意見・要望等
2002年10月度
日 時:10月18日 (金) 14:00−17:00
場 所:日本弁理士会3階第4会議室
内 容:特許調査のエンドユーザ教育
次のような前提条件で、特許調査のエンドユーザ教育を議論します。
・特許調査の初心者である研究者や技術者を教育対象とする
・日本の特許文献を調査対象とする
・研究者等が、自己の開発した発明がすでに出願されていないかどうかを調べたり、
自己の開発テーマについて過去にどのような出願がなされているかを調べたりすることを想定する
・無料(例えばIPDL)または比較的安価な有料データベース
(例えばNRIサイバーパテントデスク、JP-NET、ATMSなど)を使うことを想定する
・3時間程度の講義をする場合に、何を教えるべきか
・研究者等に配布する調査マニュアルには、何を記載すべきか
特許分科会に出席を予定している方で、次の資料を準備できる方は当日ご持参ください。
25部程度をご用意ください。社外に公表することが問題ありそうな資料は、項目の一覧程度のものでも結構です。
1.3時間程度の講義をすることを想定した場合に、
教えるべき項目の一覧、講義のレジメ、パワーポイント資料など。
2.研究者等に配布する調査マニュアルを想定した場合に、
記載すべき項目の一覧、主要部の記載例、工夫すべき事柄など。
2002年9月度
日 時:9月13日 (金) 14:00−17:00
場 所:文京シビックセンター4階 シルバーセンター会議室B
内 容:特許出願から特許権の発生、消滅にいたるまでの法律的な事項を調べることについて
平成14年7月度の特許分科会の続きです。
担当幹事は、7月度に続いて石田氏と高氏にお願いしました。
主として、パテントファミリーに関する話題を取り上げます。
取り上げる事項については7月度の幹事報告書を参照してください。
7月度に配布された資料のうち、9月度に取り上げる事項に関するものは各自ご持参ください。
7月度に配布された資料は、eグループのOUG-PATENTグループの共有フォルダにアップロードされていますので、
持っていない方はそちらから入手してください。
2002年8月度
日 時:8月23日 (金) 14:00−17:00
場 所:文京シビックセンター3階 文京区障害者会館 会議室C
内 容:FI記号とFターム
星加氏をお招きしてIPCC(財団法人工業所有権協力センター)での業務経験に基づいて、
FI記号とFタームの付与の実態をお話していただきます。
さらに、実務で星加さんはどのようにして分類を使っていらっしゃるかなども紹介していただきます。
その他、検索に関する質疑応答もしたいと思います。
2002年7月度
日 時:7月19日 (金) 14:00−17:00
場 所:文京シビックセンター4階 シルバーセンター会議室A
内 容:特許出願から特許権の発生、消滅にいたるまでの法律的な事項を調べることについて
例えば次のような調査をするに当たっての、基本知識の習得・疑問点の解決・ノウハウの発表などを行います。
○ 審査経過や法的状況の調査
○ 権利の存続状態の調査
○ 分割出願・変更出願・国内優先権主張出願に関連する調査
○ 延長登録に関連する調査
○ パテントファミリーに関連する調査
すなわち、技術内容に立ち入らない部分の調査に関するものです。
日頃、よく分からなくて困っている点や悩んでいる点、
あるいは、うまく解決した経験、などを勉強し合うことを目的とします。
担当幹事は石田氏との高氏にお願いしました。
具体的な段取りについては担当幹事に一任いたしますが、主査は、次のように考えています。
上述のテーマの範囲内で当日に何を取り上げるかは、参加者の希望次第ということでよいと考えています。
特許分科会のメーリングリストを通じてこんな問題に悩んでいるとか、これこれの点を解決したいとか、
これを勉強したい、というような意見をあらかじめ出してもらえれば、
それについて回答可能な参加者が当日に回答するというような形態も可能です。
もちろん、当日になってその場で質問したり発表したり、というようなことも歓迎いたします。
2002年6月度 宿泊研修
6月の特許分科会は房総方面での「見学」と「合宿研修会」の2本立てを企画です。
どちらか一方の参加も可能です。通常の分科会とは異なり見学と宿泊について前もって出欠をとります。
I. (株)日鉄技術情報センターの見学
日 時:平成14年06月14日(金)午前11:00〜12:00
場 所:日鉄技術情報センター・富津支所
テーマ
1.エンドユーザー教育
2.特許情報についての研究者支援
3.社内特許検索システム
4.その他
II.合宿研修会
日 時: 平成14年06月14日(金)午後3:30〜
場 所: 富士通ヴィラ勝浦 セミナールーム及び宿泊室
・勉強会 午後3:30〜5:30
・勉強会 午後7:00〜9:00
・それ以後は、懇親会を計画しています。
テーマ:
1.韓国特許制度の運用について
韓国特許庁の訪問報告を長澤氏にしていただきます。
2.調査目的に応じた特許調査のやり方について
特許調査は調査目的に応じて調査のやり方を変える必要があります。
時間の余裕がある合宿研修の特色を活かして、以下の項目別にじっくり検討する予定です。
(イ)特許を無効にするための公知資料調査について
(ロ)特許権侵害を回避するための先行技術調査について
(ハ)研究開発の参考資料としての技術動向調査について
2002年5月度
日 時:5月17日 (金) 14:00−17:00
場 所:文京シビックセンター
内 容:年間予定の検討/特許明細書を作っている立場から見た特許調査の秘訣
1)今月は、年度の初めということで、年間予定を検討いたします。
現在の自分の仕事に役立って、かつ、参加したくなるようなテーマについて議論を深めたいと思います。
また、事例検索のやり方も改善したいと思います。
当日の議論を効率的に進めるために、あらかじめ特許分科会のメーリングリスト(OUG-patent@egroups.co.jp)を使って、
会員の希望する勉強テーマや行事について意見を集めることにします。
2)5月の定例会では年間予定の検討だけではなくて、仕事に役立つ勉強テーマもとりあげようと考えていましたが、
主査が「特許明細書を作っている立場から見た特許調査の秘訣」の話題を提供することになりました。
この演題は、(株)ジー・サーチが本年3月7日に開催したUPDATE2002(東京会場)において、
ユーザ事例発表として主査が講演をしたものです。
この内容を特許分科会で発表すること及び資料配布をすることについて、
(株)ジー・サーチの許可を得ましたので、30分間程度の時間をいただいて、仕事に役に立つ話にしたいと思います。
2002年4月度
日 時:4月12日 (金) 14:00−17:00
場 所:(株)ジー・サーチ データベース営業部
内 容:(株)ジー・サーチ訪問: Dialogの最新動向・他
1)今月は、都築さんのご協力で、(株)ジー・サーチさんを訪問させていただきます。
2)テーマとしましては、Dialogの最新動向以外にも
・2回続けた事例:ビジネスモデル特許の検索に適した検索システム
・日本語で海外のデータが検索できる検索システム:InfoPRO Station等もご紹介・ご説明いただく予定です。
3)事務所・セミナールームが移転してから初めての訪問です。この機会に、是非一度訪問してみては如何ですか?
多くの皆様のご参加をお待ちしています。