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活動報告:検索演習

2012年10月度(第350回)

日 時:2011年10月19日(金)〜10月20日(土)
会 場:東京都 報道事業厚生年金基金 ごうら山荘
テーマ:検索批評演習 特許03616449の【請求項1】

    下記(1)〜(5)の内容を記載した回答書を12部作成して持参してください。
    特許第3616449号の「請求項1の発明だけ」について新規性調査をする
    (請求項1の発明の新規性・進歩性を判断するために最も適切な公知文献を探す。)
    ことを前提にします。

    (1)検索報告書の検索論理式にもし問題がある
      (もっと適切な公知文献があるはずなのに、それを見逃したのではないか)
      と考えるならば、どこが問題でしょうか。
      また、この検索論理式の優れているところ
      (自分の仕事に取り入れたいところ)があるとすれば、どこでしょうか。

    (2)検索報告書の検索論理式をどのように改良すれば、
      もっと優れた検索式になる、と思いますか。

    (3)「私なら、このような検索式にする」というような適切な検索式を
      提案してください。

    (4)「このような検索式を用いて、このような公知文献
      (検索報告書で提示された8件の文献よりも近いもの)を見つけた」という
      回答をしてください。
      ……少なくとも、ここまでは全員やってきてください。

    (5)提示された4件 の公知文献では、
      進歩性を否定するのに何が足りないと思いますか。
      もし、本件特許について無効化資料調査を依頼されたら、
      この「足りない部分」を探すことになりますが、
      一体、何を探したらよいでしょうか。

 

2012年7月度(第348回)

日 時:2012年07月13日 (金) 14:00〜17:00
場 所:文京シビックセンター 5階 区民会議室C
テーマ:「FI記号の見つけ方」

    7月は検索(FI記号の見つけ方の)演習となります。
    下記の内容につきまして、回答を25部ご用意下さい。

    クライアントサーバシステムのリモートブートに関する技術について、
    平成10年1月1日よりも前に公開された
    日本特許文献を集める作業をすることを想定しています。

    ※「クライアントサーバシステム」と「リモートブート」の
      意味につきましては、各自で調べて下さい。

    参加者は、次の点について発表してください。

    @.どのFI記号を使うのが最適か。
      使用を想定するデータベースの名称と、
      具体的にFI記号の入力状態を示してください。
      * 前方一致、階層検索、範囲指定検索などの問題が関係するため。

    A.そのFI記号をどのようにして見つけたのか。
      また、どのような作業をして見つけるのが効率的だと思うか。

 

2012年4月度(第345回)

日 時:2012年4月13日 (金) 14:00 〜 17:00
場 所:文京シビックセンター 5階 区民会議室C
テーマ:「検索批評演習」
内 容:他人の検索式を批評する演習
    批評の対象は、特許第3701880号(発明の名称:ディスク保持装置)
    の検索報告書に記載された検索論理式です。
    この特許は検索報告書に基づいて審査がなされ、
    拒絶理由通知が出されることなく特許査定になっています。
    
    この特許は、第4年分の年金未納により権利が消滅しています。
    次の内容(少なくとも以下の(1)の内容)を記載した回答を作成し持参してください。
    できる限りA4用紙1枚とし、30部をご用意ください。

    なお、特許第3701880号の「請求項1の発明だけ」について新規性調査をする
    (請求項1の発明の新規性・進歩性を判断するために最も適切な公知文献を探す。)ことを前提にします。

    (1)検索報告書の検索論理式に、もし問題がある(もっと適切な公知文献があるはずなのに、
       それを見逃したのではないか)と考えるならば、どこが問題か。
       その問題点を指摘すること。
       問題がないと考えるならば、この検索論理式は、どこが優れているか。
    (2)検索報告書の検索論理式をどのように改良すれば、もっと優れた検索式になる、と思うか。
       (1)で問題がある、と思う人だけ回答してください。

    (3)余裕があれば、「私なら、このような検索式にする」というような適切な検索式を提案してください。
       ここまでは、宜しくお願いします!

    (4)さらに余裕があれば、「このような検索式を用いてこのような公知文献
       (検索報告書で提示された6件の文献よりも近いもの)を見つけた」
       という回答をしていただいても結構です。
       意欲のある方、お願いします!

 

2011年11月度(第340回)

日 時:平成23年11月11日(金) 14:00 〜 17:00
会 場:区民会議室 会議室A+B (シビックセンター5階)
テーマ:SDI検索式の作成

「以下の商品を発売するにあたり、他社の出願を定期的に監視を行いたい。
ついては、検索式を作成し、配信をして欲しい。」との依頼があったと仮定して
下記の回答書を作成して下さい。
■商品名 消えるボールペン フリクションボール(パイロット社)
  http://www.pilot.co.jp/products/pen/ballpen/gel_ink/frixionball/index.html
■技術内容(Webより抜粋)
1 インク内に発色材(色材)、顕色剤、変色温度調整剤が含まれている。
2 常温では、発色剤と顕色剤が結合し発色している。
3 約60℃に加熱すると、顕色剤と発色剤の結合が離れて色が消える。
4 反応は可逆的起こる。(−20℃以下になると発色する)
5 書いたインクを後部の専用ラバーでこすると摩擦熱で消える。
6 何度でも同じ場所に書き消しが可能である。
詳細は、パイロットのWebを参照
  http://www.pilot.co.jp/frixion/info/index.html
インクの仕組み
  http://www.pilot.co.jp/library/006/
■条件
1 対象は、日本国内特許 (可能であれば、US,EP,WO,CN,KRを含めた海外も)
2 配信の間隔は、1ヶ月
3 開発現場の担当者は、1名
4 インクの材料(色材、顕色剤、変色温度調整剤)そのもの(化合物)の監視は不要で、
  ボールペンとしての特許とその仕組み、インク組成を特許監視する。
 (それ以外のノック式やサインペンなどの他の筆記具に付随する構成は対象としない)
次の内容を記載した回答書を作成して、持参してください。できる限りA4用紙1枚とし、
25部をご用意ください。 尚、使用したDBの記載もお願いします。
(1)本商品改良研究のために監視用検索式を立てる際に気を付けること(前提条件)
(2)実際の監視用検索式と2011年4月〜9月の各月別の件数
 以下は、時間があったらで試してみてください。
(3)(2)で検索した文献の適合率と競合他社
(4)(3)で判ったことを加味して、修正すべき点があれば記載してください。

 

2011年10月度(第339回)

日 時:2011年10月14日(金)〜10月15日(土)
会 場:東京都 報道事業厚生年金基金 ごうら山荘
テーマ:「検索批評演習(2回目)」

10月の合宿研修は、9月の定例会に続いて、他人の検索式を批評する演
習を実施します。課題は9月のものとは異なります。批評の対象は、特許第
3966330号(発明の名称:ゴルフクラブ、特願2005-23526)の検索報告書に
記載された検索論理式です。この特許は検索報告書(外注先が作成したもの)
に基づいて審査がなされ、拒絶理由通知が出されることなく特許査定になっ
ています。この特許は、第4年分の年金未納により権利が消滅しています。

次の内容を記載した回答書を作成して、持参してください。22部をご用
意ください。なお、特許第3966330号の「請求項1の発明だけ」について新
規性調査をする(請求項1の発明の新規性・進歩性を判断するために最も適
切な公知文献を探す。)ことを前提にします。

(1)検索報告書の検索論理式に、もし問題がある(もっと適切な公知文献
があるはずなのに、それを見逃したのではないか)と考えるならば、どこが
問題でしょうか。また、この検索論理式の優れているところ(自分の仕事に
取り入れたいところ)があるとすれば、どこでしょうか。
(2)検索報告書の検索論理式をどのように改良すれば、もっと優れた検索
式になる、と思いますか。
(3)「私なら、このような検索式にする」というような適切な検索式を提
案してください。……少なくとも、ここまでは全員やってきてください。
(4)「このような検索式を用いて、このような公知文献(検索報告書で提
示された8件の文献よりも近いもの)を見つけた」という回答をしてくださ
い。……意欲がある人はチャレンジしてください。
(5)検索報告書ではY文献(他の文献と組み合わせることにより進歩性を
否定することが可能な文献)を提示しているのに、なぜ、拒絶理由通知が出
されることなく特許査定になったと思いますか。すなわち、提示された8件
の公知文献では、進歩性を否定するのに何が足りないと思いますか。もし、
本件特許について無効化資料調査を依頼されたら、この「足りない部分」を
探すことになりますが、一体、何を探したらよいでしょうか。……余裕のあ
る人は考えてみてください。

 

2011年9月度(第338回)

日 時:2011年9月9日 (金)
場 所:文京シビックセンター 5階 区民会議室C
テーマ:「検索批評演習」
9月の定例会は、他人の検索式を批評する演習をします。批評の対象は、特許
第4004768号(発明の名称:商品陳列台、特願2001-318247)の検索報告書に記載
された検索論理式です。この特許は検索報告書(外注先が作成したもの)に基づ
いて審査がなされ、拒絶理由通知が出されることなく特許査定になっています。
この特許は、第4年分の年金未納により権利が消滅しています。

資料は5種類あり、Yahoo!グループのブリーフケース(2011年9月度例会資料フォルダ内)に
格納してあります。
課題内容の詳細は「YahooGroupsのOUG-PATENTグループ」でご確認ください。

2011年1月度(第331回)

日 時:2011年1月14日 (金)
場 所:文京シビックセンター 3階障害者会館 会議室A+B
テーマ:中国・台湾の各種データベースの機能の比較・検証

12月、1月の2回に渡る中国・台湾の各種データベースの機能の比較・検証の
2回目になります。

第2回目(1月)は、12月に出力された各データベースの番号リストに関する検証です。
各データベースの特徴、収録状況等が明確になればと思います。

【課題】
先月同様、各データベースでの割り振りに合わせて確認検証のご協力を
いただきたいと思います。

中国、台湾に関してこちらで回収した番号リストを各担当者にご連絡いたします。

各担当の方は差分等に関して検証とコメントをお願い致します。
番号リスト送付時にお送りいたします報告シートにまとめた形でご報告ください。
(締め切り 後日担当幹事より連絡)

前回ご担当いただいた方で次回の定例会への出席が難しい場合も
検証データの作成にご協力いただければと思います。

なお、現在担当データベースが無く、次回の定例会に出席予定で、
どちらかの担当が出来る方は担当幹事までメールください。 割り振りの検討をさせていただきます。

(※詳細はOUGメーリングリストの開催案内をご覧ください。)

 

2010年12月度(第330回)
日 時:2010年12月10日(金)
場 所:文京シビックセンター 5階区民会議室A+B
テーマ:中国・台湾の各種データベースの機能の比較・検証

 12月と1月の2回に渡って、中国・台湾の各種データベースの機能の比較・検証を
行います。
 第1回目(12月)は、各種データベースの基本的な機能を比較するため、同じ検索
項目で検索を実施し、件数とヒットした特許の番号リスト(csv,xls)をご提供いた
だきたいと思います。対象とするデータベースは別途添付するExcelファイルにリス
トアップいたしました。出来るだけ多種類のデータベースを比較したいと思いますの
で、担当幹事2名が利用できないデータベースおよび、無料データベースを中心にご
協力いただけると嬉しいです。
 リストから漏れているデータベースの追加情報も歓迎いたします。

 第2回目(1月)は、集まったデータを基に、検証を行う予定です。

【課題1】データベース比較
OUG201012DB比較.xls の比較表を埋める。
(※詳細はOUGメーリングリストの開催案内をご覧ください。)

【課題2】検索とリスト出力
検索条件:
1.期間:2009年発行分
2.中国、台湾の特許、実用新案(公開・登録)
3.IPC分類:C09K019/(下位分類も含めてください) →件数のみ
4.タイトル・抄録:液晶            →件数のみ
5.出願人:メルク             →件数のみ
6.リスト出力:(3 or 4)and 5          →番号リスト全件
                         (CN,TW別々に)
 なお、無料データベースでは6.のような演算が出来ないかも知れません。
 その場合、お手数ですが、「3 and 5」と「4 and 5」のリストを出力して
 ください。

 

2010年10月度(第328回)
内 容:宿泊研修会(無効資料調査演習)
日 時:2010年10月8日(金)〜9(土)
場 所:横浜ゴム湘南セミナーハウス

【課題】
次の特許発明の特許無効化資料調査をやってきてください。

 幹事会での打ち合わせにより、9月の課題と同じ技術分野の中から課題を
 出す、ということになっていますので、発光ダイオードの技術分野から選
 んでいます。

 対象発明:日本特許3682449の請求項1
 発明の名称:照明ランプ
 特許権者:千野正義ほか
 現状:第4年分以降の年金未納により権利は消滅しています。

 調査範囲:日本特許・実用新案の公報の範囲内とし、本件特許の出願日
 (平成14年10月7日)よりも前の公報発行日を有するものに限定します。
 すなわち、特許法29条の2に該当する先願は、調査範囲から除きます。

 次の内容について、報告書を作成し、25部を印刷して持参してください。

 1.検索前の予想
  検索前に予想をしてください。検索をする前に、本件特許発明を無効に
 するために最も役に立つ、存在し得る公知技術(ひとつの公知技術であっ
 てもよいし、複数の公知技術の組み合わせであってもよい。)は、どのよ
 うなものであると予想したか。

 2.検索式とヒット件数
  使用したデータベースと、検索式と、そのヒット件数を報告してください。
 そして、最終的な調査結果を得るために、どのような手順を踏んだかを簡
 単に説明してください。

 3.調査結果
  本件特許発明を無効にするために最も役に立つ公知文献(1件または複
 数件)の文献番号を記載し、その文献に何が記載してあるかを簡単に説明
 してください。

 

2010年9月度(第327回)
日 時:2010年9月10日(金)
場 所:文京シビックセンター 5階会議室C
テーマ:照明用白色LED特許動向調査(検索/統計での見せ方)

青色LED素子と蛍光体を組み合わせる方式の照明用白色LEDの特許出願動向について
検索出力でできる範囲での統計解析を行ってください。

統計解析利用目的は、後発メーカである自社が、新規参入可能かどうかを検討する、
初期段階での幹部会議提出用です。

幹部会議用ですので、漏れのない数字は必要ありません。

全体がどのくらいの規模で、どのような散らばりが有る、という
有る程度規模感がわかるザックリとした内容を要求されているとお考えください。

また幹部への統計の見せ方についても、各自考えていただきたく存じます。


以下の点について、発表ください。

1.統計用の検索条件 検索での統計解析という前提で、「照明用」はどのように考え、検索式に取り込ん
だのか(または取り込まなかったのか)説明ください。

2.統計結果
出願年推移や、主要出願人動向など、各人ができる範囲での統計解析を
行ってみてください。
検索での統計解析で、青色LED素子と組み合わせる蛍光体材料についての
解析もできるようでしたらお試しください。


今回は読込をしないで、検索での特許出願動向調査を行います。

検索出力のみで規模概略で把握できるものと、検索出力だけでは、
規模把握も難しい場合があります。

検索だけで行う統計解析での限界や、検索ならではできる統計解析など
皆様と議論できることを期待しております。

配布資料は25部ご用意ください。

2010年6月度(第325回)
日 時:2010年6月11日(金)
場 所:文京シビックセンター 5階会議室C
テーマ:韓国特許の検索演習
【課題】
医療機器“ステント”に関し、2009年に発行された韓国特許公報
(実用新案は対象外)を検索し、件数の最も多い出願人名とその件数、
及び、その中で発行日が最新の公報1件を挙げてください。

データベースは有料・無料に関わらず各々が使用できるものを
自由に選択可能とします。

【用意いただくレポートの内容】
 1)使用したデータベース
 2)検索式
 3)出願人名、件数、発行日が最新の公報番号と発明の名称
  (※出願人名と発明の名称は、英語または日本語で記載してください)
 4)韓国特許を検索・調査をする上での注意点、疑問点、気づいた点等

※配布資料は25部ご用意下さい。

【課題の目的】
韓国特許を調査する上でどのデータベースを使っているか、
また、どんなことに注意が必要かなどの情報交換の機会となることを
期待しています。

 

2010年3月度(第322回)
日 時:2010年3月12日(金)
場 所:文京シビックセンター 5階会議室C
テーマ:「キーワードの探し方」
特開2008-117382 医療業務支援システム オリンパスメディカルシステムズ
の新規性調査に必要なキーワードを選択し、検索式を作成ください。

以下の点を発表ください。

1.特許検索の前に行ったこと
2.どのようにしてキーワードを見つけたか (そのときに工夫した点、考慮した点)
3.見つけたキーワードを使った検索条件 (新規性調査として適当と思われるもの)

今回はキーワードの探し方の勉強ですので、検索結果を読み込む必要はありません。
配布資料は25部ご用意ください。

 

2009年12月度(第319回)
日 時:2009年12月11日(金)
テーマ:「報道発表」から、それに関連する特許を探す!
場 所:文京シビックセンター 3階 シビックホール会議室1+2
題 材:行動支援型レコメンドシステムの開発<2007年9月28日発表>
    http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/070928_00.html

『NTTドコモの「行動支援型レコメンドシステム」に関連する』と思われる
特許を探してください。
以下の点を発表ください。

1.特許検索の前に行ったこと
(記事から、構成要素を切り出してください)

2.検索に使うべき特許分類

3.検索式

4.見つけた関連すると思われる特許番号

研究者や開発者が、新聞記事などを持ってきて、「これに使われている特許を探して」
という、皆様が日ごろありがちな調査だと思います。
これは、いかに早く、ポイントとなる特許を探すか、が勝負となります。

今回勉強したいことは、発表記事から、何を抜き取って、検索に利用したのか?
どのような検索条件を作成したのか?、がメインとなりますので、
検索結果をすべて読み込む必要はありません。

配布資料は25部ご用意ください。

 

2009年10月度(第317回)
日 時:2009年10月9日(金)〜10日(土)
場 所:エーザイ佐島保養所
内 容:検索演習「“無洗米”についての侵害予防資料調査」

1.侵害予防調査の課題
 以下の「2.我が社の技術」に述べる我が社の技術を実施したときに権利侵害のおそれ
のある特許出願(特許権が成立しているものと審査中の特許出願を含む)を収集する調査
の勉強をします。その調査をどのように実行するか、以下の「3.報告事項」に挙げた事
項を記載した報告書を作成して下さい。
収集すべき回答集合を作るところまでの作業です。中身を読む必要はありません。

2.我が社の技術
 脱脂糠(脱脂ぬか)(米糠から油を抽出したあとの糠)を用いて無洗米を製造する技術
です。添付の図面を参照して説明します。
 原料供給層3には原料精米と脱脂糠と循環糠の3種類を投入できます。原料精米は貯蔵
槽1に貯蔵してあり、これを昇降機2により原料供給槽3に投入できます。新しい脱脂糠
も原料供給槽3に投入できます。さらに、循環糠(後述します)も搬送手段7により原料
供給槽3に投入できます。
 最初は、原料精米と脱脂糠だけを同量ずつ原料供給層3に投入して、配合物を作ります。
原料供給層3の下方の開閉機構3cを閉止状態から開放状態にして、供給量調整機構3b
を調整することで、原料供給層3内の配合物を所定量だけ攪拌層4に送ります。
 攪拌層4内では、原料精米の表面に傷が生じないで、かつ、粘着性を呈する直前の状態、
すなわち、油脂分及び糠等(微粉類)の除去可能限界を超えない最大回転数で、配合物を
撹拌します。これにより、原料精米に付着した油脂分や糠等が、原料精米の表面から脱脂
糠に吸着移行します。糠等を吸着した脱脂糠は、原料精米から分離可能な状態となります。
攪拌操作が完了したら、排出量開閉調整ダンパ4cを開いて配合物を篩(ふるい)兼搬送
機5に送ります。
 篩兼搬送機5では、振動式駆動部5aの作用により、製品化予備群米と廃棄糠(糠等を
吸着した脱脂糠)を選別します。廃棄糠の一部は、循環使用に供する循環糠になります。
残りの廃棄糠は、篩兼搬送機5の出口から廃棄されます。循環糠は、篩兼搬送機5の出口
から、送給量制御可能な搬送手段7により、原料供給槽3に返送されます。運転中は、循
環糠と、新しい脱脂糠とのバランスを考慮して、循環糠の返送量を調節します。
 製品化予備群米は、仕上げ装置6に入ります。仕上げ装置6内において、製品化予備群
米は、上下方向にジグザグに設けられたジグザグネット通路6aを通過します。その通過
過程で、集塵装置9のファン9bからの循環清浄空気の風力により、製品化予備群米の表
面に残った油脂分や糠等が吹き飛ばされます。吹き飛ばされた油脂分や糠等は、排風と共
に集塵装置9の集塵部9aに入ります。一方、油脂分や糠等が除去された製品化予備群米
は、製品化された清浄米となり、この清浄米は、仕上げ装置6の出口から昇降機8により
搬送されて、清浄米貯蔵槽10に貯蔵されます。

3.報告事項
(1)上述の我が社の技術について侵害予防調査をするときに、もし、情報として足りな
いものがあると考えるならば、どのような情報を入手する必要があるのか、入手すべき情
報事項と、入手した仮想の情報内容を報告してください。例えば、入手すべき情報事項を
「無洗米の製造装置の処理能力」とし、入手した仮想の情報内容を「1時間当たり200
kg〜3ton」とする、など(なお、この情報事項を入手するのが適切である、という
意味ではありません)。入手すべき情報事項が多数想定される場合は、その情報事項の
個数は10個程度までとします。

(2)どのような権利範囲を想定して特許出願を収集することにしたかを報告してください。
例えば、「脱脂糠を用いた無洗米の製造方法」「脱脂糠で処理した無洗米そのもの」
「脱脂糠そのもの」「攪拌装置の構造」など、いろいろなタイプの権利範囲が想定され
ると思います(なお、これらの想定権利範囲が適切である、という意味ではありません)。
権利範囲をある程度想定しないと、どのような特許出願を収集すべきか(すなわち、
どのような検索式とすべきか)が決まらないと思います。多数の権利範囲が想定される
場合は、重要なものを中心に、想定権利範囲は10個程度までとします。

(3)使用したデータベース。

(4)検索式と、最終的に収集することにした件数。
ただし、自分が適切と考える収集件数が2千件を超える場合は、何らかの限定条件を
付けて、重要な2千件以内の回答集合にしてください。その場合、適切であると考える
件数と、2千件以内に絞った件数の両方を報告するとともに、2千件以内に絞った限定
条件を報告してください。

(5)2千件以内の回答集合について、どのような出力方法を選択する予定であるかを
報告してください。そして、その出力に基づいて、権利侵害のおそれのある特許出願に
到達するための手順をどのようにするか(誰が、どのような資料に基づいて、どのよう
な作業をするか)を報告してください。

*課題図面を添付いたします。
課題図面(Wordファイル)

 

2009年 9月度(第316回)
日 時:2009年 9月11日 (金)
場 所:文京シビックセンター3階 障害者会館  会議室A+B
内 容:検索演習「“無洗米”についての無効化資料調査」

今回は「無洗米の製造方法」の無効資料調査です。
課題案件は、前回の「無洗米の製造方法」の技術動向調査演習において、
数名の方がNTWP方式にリストアップした文献です。

課題案件は実際にはみなし取下げとなっていますが、
この発明が特許となった場合に、無効とするための公知文献を探してください。

【課題】
特開2003-251204(特願2002-061551)
【精白米加工方法及びその装置】の【請求項1】の無効資料調査

【請求項1】
調理前に洗浄を必要としない無洗米を製造する精白米加工方法であって、
(a)精白米に水分を添加してその表面を軟質化させる工程と、
(b)該精白米と60℃以上に加熱した澱粉質粒状物とを混合・攪拌し、
  精白米の米粒表面に残存する糠を澱粉質粒状物に吸着させて除去する工程と、
(c)前記精白米と澱粉質粒状物とを分離する工程
  及び前記吸着・除去工程によって生じた微細な凹凸状の米粒表面を
  滑面化する工程と、
を備えたことを特徴とする精白米加工方法。

【用意いただくレポートの内容】
 1.調査した範囲、使用したデータベース、検索式
 2.無効と判断した資料及びその理由
 3.コメント
(※配布資料は30部をご用意下さい。)

 

2009年 8月度(第315回)
日 時:2009年 8月14日 (金)
場 所:文京区民センター 3階 3ーC会議室
内 容:検索演習「“無洗米”についての技術動向調査」

【課題】
無洗米の製造方法に関連して、米から糠(ぬか)を取り除くための方式に
ついて書かれたものを特許文献の中から探したい。
次の5種類の方式それぞれについて、2009年6月末までに公開された中で、
一番古い特許出願と一番新しい特許出願を指摘する。

  1)BG式
  2)NTWP式
  3)水洗式
  4)湿式
  5)乾式

【用意いただくレポートの内容】
 1.調査した範囲、使用したデータベース、検索式
 2.各方式の概要
 3.検出した特許出願の出願公開番号、発明の名称、出願人名
 4.コメント

(※配布資料は30部をご用意下さい。)

【備考】
○実際の技術動向調査はもっと多くの件数を扱うのが通常ですが、
 演習のため調査対象に制限を加えました。

○今月より3回連続で“無洗米”をテーマとする検索演習を行ないます。
 9月は無効資料調査、10月は侵害予防調査の予定です。

 

2009年 1月度(第308回)
日 時:2009年 1月 9日 (金)
場 所:文京シビックホール3階 会議室1+2
内 容:中国特許の検索演習


【課題】
2006年に公報が発行され、IPC“G01N27/?”が付与されている中国公開特許及び
実用新案を検索し、出願件数の多い出願人上位10社を挙げてください。
データベースは有料・無料に関わらず
各々が使用できるものを自由に選択可能とします。


【用意いただくレポートの内容】
1.使用したデータベース
2.調査結果(出願人上位10社)
3.検索・調査をする上で注意した点(例:出願人名の表記ゆれの処理等)
(※配布資料は30部をご用意下さい。)


【定例会で勉強(議論)すること】
・データベースの機能・検索結果等の比較検討
・中国特許調査を行なう際の注意点


【目的】
12月の定例会でも話題に上っていたように、中国特許調査の必要性が高まっており、
すでに調査をされている方もいらっしゃると思います。
実際の業務において今回の課題のような検索を行なうことはないとは思いますが、
中国特許を調査する上でどのデータベースを使ったらよいか、
また、どんなことに注意が必要かなどの情報交換の機会となることを期待しています。

 

2008年9月度(第304回)
日 時:2008年 9月12日 (金)
場 所:文京区民センター2階 2−A会議室
内 容:公知例調査の演習

10月度の例会は、拒絶理由通知の作成(拒絶の論理の組み立て)演習を予定しています。

そこで、9月の例会では、この拒絶理由通知に用いる引用文献を探す、
と言う意味での公知例調査演習を行います。

・参加者に前もってやってきてもらいたいこと

次の二つの公開特許公報のいずれかひとつを選択し、
その請求項1に関して新規性・進歩性に影響を与えると思われる公知文献を探してください。
なお、対象出願の出願時点で公知となっていない先願は除きます。

(A)特開2004-138556(発明の名称:カーナビゲーションシステム)
(B)特開2005-348656(発明の名称:リラックス効果を有する飲食品)

・参加者は以下の点を明らかにして発表をお願いいたします。

(1)調査に使用したツール。
(2)検索式および検索のストラテジー。
(3)請求項1に関して新規性・進歩性に最も影響を与えると思われる公知文献を中心に、
   関連する文献。

 

2007年11月度(第294回)
日 時:2007年11月 9日 (金)
場 所:シビックセンター5階 研修室会議室A+B

侵害予防調査(10月検索演習の続き)

テーマ 10月に行った「侵害予防調査」課題1・課題2のどちらかを選択し、
下記項目に伴いレポートを作成しグループ発表を行った。
【明確にする点】
1.依頼者にインタビューで確認しなければならないこと
2.インタビューできない中で想定した調査範囲とその理由

【用意いただくレポートのフォーム】
1.インタビューに聞くべき項目
2.侵害予防の技術または調査範囲をどの範囲に確定したか
3.検索条件
4.コメント


【電気・機械】 電源ブレーカのセンサに重点を置いて調査を行った者が多かった。
但し、安否確認手段を電流センサだけではなく、
ガスや水道の使用量も包含した方がbetterではないかというコメントもあり。
→ 前回(宿泊研修会)も同様のコメントあり、
上述以外の調査対象方法として、5W1H方式や各構成要件毎の調査など。

IPC等特許分類の選定方法手段としてPMGSのキーワード検索や概念検索が列挙された。
全体的なイメージとしてヒアリングがない状態での本調査の場合、
調査対象技術はもちろんのこと調査費用や納期も不明であるため、
検索式が作成出来ないもしくは各々の想定上で設定せざるを得ない感があった。
例会最後にグループでも議論となった実施例について鈴木先生よりコメント頂いた。


【化学】
「酸化チタン(TiO2)に超音波を照射して抗がん作用を発揮させること。」のまとめ

1.依頼者にインタビューで確認しなければならないこと
実施行為を詳細に聞くという点が発表者共通の認識であった。
回答をうまく引き出すには、具体的に質問すること、
具体的に質問するには、事前に技術内を良く把握している必要がある。
市場動向、技術内容の解析、公知範囲の確認、権利範囲の特定、実施行為の特定、
対象外とする範囲の確認、費用等、特に、実施行為の特定は重要。実施する物・方法
今回の場合、超音波装置、酸化チタン、被覆ポリマー、注射液等)は、
自社製品か他社製品を使用するのか確認が重要、権利侵害関係(侵害予防範囲の確定)に大きな影響がある。

2.侵害予防の技術または調査範囲の確定
酸化チタン微粒子、被覆ポリマー、注射液、抗がん作用との関係、超音波照射との関係、
それらの物質・製法・効果の技術を確定した上で、想定調査範囲としては、
より上位の範囲の設定が必要。例えば、金属酸化物微粒子、微粒子のサイズは限定しない、
がん以外の治療も考慮するという意見が複数あった。実施した場合、
他からの侵害クレームが付きやすい超音波利用を必須とする調査が良いとの指摘があった。

3.検索条件
検索対象が広範囲のため、事前の打ち合わせで調査範囲を確定しておくこと。
医薬品としては、FI=A61K+A61P+A61J の分類で事実上網羅しているとの指摘があった。

調査に漏れのないよう、超音波(類似キーワード)*医薬 に関する資料は
すべて入手するのが良いとの指摘があった。
今回のテーマの場合、キーワードの検索対象はクレーム、抄録(要約)で
漏れはないのではないかという意見・検索式が複数あった。

4.コメント
上位概念の検索が必要と思われ、難しい調査であるという意見があった。
調査報告後依頼者が、調査結果をどのように理解し、どのように対策を取るのか、
その後についても注意が必要との意見があった。

 

2007年10月度(第293回)
日 時:2007年10月12日  (金)
場 所:サンピア多摩
内 容:検索演習
検索演習(侵害予防調査)
 ・ 調査を始める前準備
 ・ 依頼者へのインタービューについて(仕方、ポイントなど)
 ・ 検索条件とその結果をどのように進めるのか
 ・ 調査報告、特に依頼者への説明方法について

 

2007年8月度(第291回)
日 時:2007年 8月10日  (金)
場 所:シビックセンター5階 研修室会議室A+B
内 容:検索演習
特許第3,514,388号「事務用クリップ」請求項1における特許無効資料調査
出題課題は無効審判で無効となった案件であるため、
今回の演習目的は『いかにして有力な公知文献を探し出すか』
というプロセスを学習することにあります。
発表内容
1.使用したデータベース
2.アプローチの方法および検索式
3.無効と判断した資料及びその理由(新規性、進歩性、先願の判断)
4.その他

 

2007年3月度(第286回)
日 時:2007年 3月 9日  (金)
場 所:シビックセンター シビックホール3F会議室1+2
内 容:検索演習
【特開2004-346060】請求項1の情報提供用の公知文献を探す
次の点を報告内容に記載し、A4用紙1枚にまとめてきてください。
部数は35部の用意をお願い致します。
1.何を探すことにしたのか。
2.それを探すために、どのようなデータベースを使用しどのような検索式を立てたのか。
3.情報提供用の公知文献とその概要

 

2006年12月度(第283回)
日 時:2006年12月 8日(金)〜 9日(土)
場 所:エーザイ(株) 佐島保養所
内 容:宿泊研修会:検索演習
出願前調査
研究者から提示された「携帯用のスプーンとフォークのセット」について、
この発明を特許出願した場合に果たして権利を取得できるかどうか
(あるいは、どのような権利範囲ならば権利を取得できるか)
を検討するために必要となる公知文献を日本の特許・実用新案から探す。

 

2006年11月度(第282回)
日 時:2006年11月10日 (金)
場 所:シビックセンター5階 会議室A+B
内 容:検索演習
技術動向調査
どちらかひとつを選択して「技術動向調査」をどのようにとらええて
どのような検索条件を作成したのか、レポートにまとめて来て下さい。
検索する前に行うべきことや、分類の抽出方法も議論したいと思います。
 A:松食虫の駆除剤(薬剤に限定)
 B:家庭用省エネ冷蔵庫

 

2006年9月度(第280回)
日 時:2006年 9月 8日 (金)
場 所:シビックセンター5階 中小企業振興センター研修室A+B
内 容:検索演習
一般分野
以下のような特許調査依頼を受けたことを想定して、検索テーマを立て検索式を作成して下さい。
発表時には少なくとも次の項目を入れて下さい。
 1)検索テーマをできる限り過不足のない文章で簡潔に表現したもの。
 2)検索履歴
もし手がまわりましたら「要注意」と考える出願で、最も古いものを特定してご報告下さい。
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特許調査依頼書
目的
 OUGデパートのホームページで以下のようなことができるようなシステムを納入したいのだが、
 他社の特許を侵害することにならないか、確認したい。
調査内容
 これまでのホームページでは画面の一部にデパートで扱っている商品の広告が表示されているが、
 誰に対しても同じ広告が表示されていたので関心が無い人からは無視されていた。
 そこでホームページにアクセスした人ごとに関心のありそうな商品の広告を表示することによって、
 多くの人が広告を見るようにして広告効果の向上を図る。
 例えば、
 1)ゴルフが好きなAさんに対しては新しいゴルフクラブやボールの広告を表示する。
 2)食通のBさんに対しては旬の食材の広告やお取り寄せ情報などを表示する。
 3)ガーデニングが趣味のCさんに対してはグッズの広告やフラワーショーの開催案内を表示する。
参考情報
 1)個人を特定するために会員番号を入力してそのホームページに入れるようにする。
 2)個人情報は会員登録時のアンケートで収集する、
   デパートでの購買履歴から関心の対象を推定する、
   などいくつかの方法が考えられるが、まだ決めていない。
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化学分野
図にのメチル基10個を持つ物質が記載されている特許を検索し、
最多利用分野を特定して出願件数の多い順に出願人を10社挙げてください。
(2004年データベース検索技術者1級問題をアレンジ)

 

2006年6月度(第277回)
日 時:2006年 6月 9日 (金)
場 所:シビックセンター5階 中小企業振興センター研修室A+B
内 容:検索演習
【目的】
網羅性ある(再現率の高い)特許調査を行い、公報を見つけるまでの「過程」を重視する。
【課題】
下記の(A)と(B)に係る特許出願をするため、出来るだけ網羅性ある(再現率の高い)検索を行い、
特許公報から先行技術を知りたい。
そのため、キーワードの上位語、同義語、下位語、IPC、 FI、Fタームを利用することとした。
この場合の適当な検索式を作成するため、(1)から(4)の質問に答えなさい。
なお、課題A, Bのいずれかを選択してください。
 A)「ルテインを白内障の点眼薬に利用する方法」
 B)「マイクロコンピューターを利用して省エネルギーを行う機能を有する冷蔵庫」
【質問】
 1)キーワードの上位語、同義語、下位語を記載しなさい。また、どのように見つけたか。
   (利用したデータベースなど、データベースを利用しない場合にはどのようにしたか)を
   説明しなさい。
 2)使用するIPC, FI, Fターム(IPC, FI, Fタームのうち1種でも可)を記載しなさい。
   また、どのように見つけたか(利用したデータベースや見つけ方など。)を説明しなさい。
 3)検索式を提示しなさい。
 4)上記の点も含めてグループ内で網羅性ある検索を行うための注意点について話し合ってください。
注:ヒット件数や公報打ち出しは必要ありません。