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目次、前回 < > 次回 | 第 298 回化学分科会開催報告 |
日時 | 2008 年 9 月 16 日 (火) 14:00-16:30 |
場所 | (社)情報科学技術協会 会議室 |
配布資料:
[テーマ]
[概要]
今回は、ビューロー ホソヤ 細谷 愛子 様に、Thieme の Science of SynthesisとRSC (英国化学会) の Project Prospectについてご説明いただいた。
1. Thieme の Science of Synthesis
Thieme の「Science of Synthesis」は「Houben-Weyl Methods in Organic Chemistry」を前身とし、全面改訂され2009年に全48巻で完結される。プリント版完結後もオンライン版は2009年以降も年4回アップデートされる予定。
各分野のエキスパートを著者として評価済みのより実用的な合成方法に焦点を当てており、28,000以上の合成方法を検索した結果は、化合物・官能基ごとに体系的に表示される。キーワード検索や構造検索も可能。
データベース中には前身である「Houben-Weyl」も含まれているが、これらはキーワード検索のみ可能 (ドイツ語が含まれている場合がある)、構造で調べる場合は体系的な目次から参照できる。
2. RSC (英国化学会) の Project Prospect
RSC (英国化学会) の Project Prospect は2007年より公開された新機能で、RSC の電子ジャーナル本文中の化合物やキーワードをハイライトし、これらをクリックすると、化学構造式、IUPAC Gold Book用語やバイオ用語・化学用語のオントロジーがポップアップ表示される。
この機能を助けるため Toolbox が用意されており、ここでは論文記事のプリント・ダウンロード・メール送信、類似論文・同じ著者による論文の検索、文献管理ソフトへの取り込み、独自機能へのオプションが選択できる。
RSCの論文に限定されるが、論文を見ながらすぐに構造式を参照できるのは便利な機能であった。