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目次、前回 < > 次回 | 第 272 回化学分科会開催報告 |
日時 | 2006 年 1 月 24 日 (火) 14:00-17:00 |
場所 | (社) 情報科学技術協会 会議室 |
配布資料:
テーマ: インターネット上の無料文献データベースの比較
以下の 4 つの Web 上のデータベースと CiNii について、その収録範囲、機能、使い勝手などについて比較を行った。
キーワード "fullerene" で検索したヒット数は、Google Scholar は 41,000 件、Scirus は 18,000 件、CrossRef Search は 70,700 件、IngentaConnect は 2,227 件であった。CrossRef Search はフルテキストを検索対象としているため、件数が多くなる結果となった。それぞれ検索機能が異なるため、単純に比較はできないが、なるべく同じ条件となるように再度検索を行うこととなった。
Google Scholarと商用データベースを比較した場合、電気電子分野では IoP、IEEE などが Google Scholar にデータを提供しているため、Google Scholar の収録文献と INSPEC の収録文献にあまり差がなかった。しかし化学・生命科学分野では主要出版者がデータを提供していないので Google Scholar の収録文献は CA に比べて大幅に少なかった。
著者名検索は各データベースにより検索機能が異なり、網羅的に検索するのは難しく、再度確認の必要があった。
また Google Scholar ではキーワードを OR で追加すると逆にヒット数が減るというおかしな現象が起きることがあるが、これは少数の結果から外挿でヒット数を推算しているためと思われる。