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目次、前回 < > 次回 | 第 266 回化学分科会開催報告 |
日時 | 2005 年 6 月 14 日 (火) 14:00-17:00 |
場所 | 社団法人 情報科学技術協会 会議室 |
配布資料:
先月の日化辞 Web の説明を受け、その他化学物質辞書DBとの比較を行った。また、JST の方にご参加いただき、助言を頂くとともに、日化辞 Web だけではなく、日頃の疑問にもお答えいただいた。
1. 日化辞 Web、Pubchem、ChemIDplus、ChemFinder、ChemBank の比較検索例
検索例として6例の各種化学物質をデータベースで検索した例が紹介された。 日化辞Webでの色素の検索例では、染料部属ごとの検索結果より、ほぼ各種色素が網羅されていることが確認された。医薬品に関する検索例では、TOXNETにリンクしているChemIDplusが便利との意見があった。日化辞Webでは塩となっている化合物は「化学構造情報はありません」との表示がでて、構造を見ることができない。成分日化辞番号の項目のリンクより構造を見る必要がある。(「化学構造情報はありません」の表示は構造が特定されない場合にも表示される。)また、JMedPlusの検索の際には、塩とフリーの両方の日化辞番号で検索することにより、もれなく検索されることが JST の方より紹介された。
2. その他質問事項
・日化辞WebのCAS番号付与率が 1 割であること:
文献から化合物を登録する際に CAS 番号がわかっている場合には登録されるが、検索して付与しているのではないので、母数が増えている状況では付与率が下がってきている。
・日化辞Webの化学構造図:
結果表示画面は日化辞番号の小さい順から表示されるが、構造が小さく見にくいものもあり、名称が表示される方がわかりやすいとの意見もあった。構造に関しては、名称を登録し、そこから機械的に発生させているとのことだった。
・日化辞Webの各国台帳収録状況:
EINECS,TSCAについては、最新情報を収録していない。韓国・中国の希望はあるが、現状対応していない。・今後:日化辞Webの有料化は考えていない。JdreamU公開時には日化辞Webとのリンクはない。用途語に項目については、充実していきたい。