受験申込書の受付期間
2010年 9月1日(水) 〜 11月1日(月)まで(消印有効)
社団法人 情報科学技術協会
〒112-0002 東京都文京区小石川2-5-7 佐佐木ビル
Tel.03-3813-3791 Fax 03-3813-3793
email:shiken@infosta.or.jp URL http://www.infosta.or.jp/
試験の概要
情報検索基礎能力試験
本試験の目的は、情報を効果的に検索し、それを活用するための基礎的知識の保有者を客観的に認定し、その能力に対する社会的認識を高めることにあります。
試験問題は、共通問題および選択問題からなり、受験者の目的や能力に合わせて選ぶことができる仕組みとなっています。
まず共通問題は、情報一般、情報検索およびそれに必要なコンピュータや通信についての基礎的知識を問うものとします。選択問題は、Aコース、Bコースの2つのコースが用意されています。
Aコースは、将来、情報専門家をめざす者を対象とし、上位試験である「情報検索応用能力試験」のための予備コースと位置づけています。具体的には、目録や分類、シソーラス等の情報管理に関する知識、データベースに関する知識を問うものとします。
一方Bコースは、一般的な情報リテラシー能力についてのコースです。その内容としては、検索された情報の評価や加工、新たな情報発信などの情報の活用に関する知識、ワープロや表計算ソフトといったソフトウェアの利用に関する知識を問うものが設定されています。
主として、Aコースは図書館情報学や情報学関連を専攻する学生や司書課程を履修する学生、および企業の情報管理部門の担当者などを対象としています。また、Bコースは教養教育の一環として情報リテラシー教育を受けた一般の大学生や社会人などを対象としています。
試験は短時間の筆記試験のみを実施します。両コースとも大学の1,2年生で取得可能なレベルを想定しています。
情報検索応用能力試験
本試験の目的は、情報検索およびその結果の評価、加工に関する知識・技能ならびに企画力およびコンサルティング能力を客観的に認定し、その能力に対する社会的認識を高めるとともに、その資質ならびに知識・技能の向上を図ることにあります。2002年度までに実施した「データベース検索技術者認定試験(以下、旧試験)」に替わるものとして、2003年度より実施しています。
試験には、2級と1級があります。2級は特に受験資格を問いませんが、1級受験者は2級試験合格者に限るものとします。ただし、2002年度までに旧試験2級に合格した者は、1級の受験資格を有する者と認めます。
【2級】
試験は筆記試験のみを実施します。出題の内容は、「受験案内」中の「2.試験の領域および内容」に示しました。具体的には、情報検索技術に関するものとして、情報源、データベース、検索システム、具体的な検索技術に加え、情報要求者とのコミュニケーション能力などについて問われます。主題に関する知識として、検索主題の解析能力、出力結果の分析能力、サーチエイドの知識などについて問うものとします。また、情報流通に関する知識と応用力、ITに関する知識、英語能力も問われます。加えて、文章作成能力を問う問題も設定されています。
試験の難易度は、情報検索業務に従事している者および情報検索に関心の深いエンドユーザーが取得可能なレベルとします。
【1級】
試験は、論文試験および筆記試験による一次試験と、面接による二次試験を実施します。二次試験の面接は、一次試験の合格者のみに対して行われます。
出題の領域は、上記2級と同様ですが、それぞれの領域において問われる知識や応用力のレベルが、より高いところに設定されています。これに加え、1級では、情報検索関連業務のマネージャーとして必要とされる、ユーザー教育、サーチャー教育についての企画など、教育・指導能力も問われます。なお、1級では専門分野別試験を導入しており、専門分野として、「ライフサイエンス」、「化学」、「特許」、「ビジネス」の4分野のほかに「総合」を設け、合計5分野を設定しています。
一次試験は、前半の論文試験と後半の筆記試験で構成されています。前半の論文試験の課題は試験当日に示されますが、辞書・参考書の類は試験会場に持ち込みを許可しており、主として受験者の考え方を問うものとします。後半試験は、共通問題と専門分野別問題で構成されています。共通問題では、広く種々の専門分野に共通した問題を扱います。専門分野別問題は、各専門分野の法規制に関する知識や最新の技術動向なども含め、情報検索業務に関連した高度な専門性が問われます。
二次試験の面接では、一次試験の論文課題に関するプレゼンテーション能力を問うほか、一次試験の内容や、情報検索関連業務についての考え方や企画力に関する口頭試問が行われます。
受験案内
1.受験資格
・基 礎:受験資格の制限はありません。
・応用2級:受験資格の制限はありません。
・応用1級:2級試験(旧試験でも可)合格者のみ受験できます。
2.試験の領域および内容
情報検索基礎能力試験
共
通
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1) 情報の生産と流通に関する知識
・情報の種類、一次情報と二次情報
・情報の収集・整理・蓄積
・情報とデータの組織化
・分類と索引
・情報サービス機関(図書館等)の役割
2) 情報の検索と利用に関する知識
・情報源(データベース含む)の特性とその
内容
・情報検索の方法
・情報サービス機関の利用法
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3) コンピュータに関する基礎知識
・ハードウェアのしくみ
・ソフトウェアのしくみ
・コンピュータ通信のしくみ
4) インターネットに関する基礎知識
・電子メール、WWW
・TCP/IP
・サーチエンジン
5) 情報社会に関する基礎知識
・情報政策、情報倫理
・セキュリティ
・知的財産権
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選
択
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A コース:情報検索
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B コース:情報リテラシー
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6) 情報管理に関する知識
・目録記述の規則と標準化
・分類法、索引法、抄録作成法
・シソーラス、件名標目
7) データベースに関する知識
・データベースの歴史と種類
・データベース作成方法
・データベースの提供
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6) 情報の活用に関する知識
・情報の評価
・情報の加工
・情報の発信
7) ソフトウェアの利用
・ワープロ
・表計算ソフト
・プレゼンテーション用ソフト
・DBMS
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情報検索応用能力試験
区 分
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2 級
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1 級
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情報検索技術に関する知識と実践
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・情報源の選択能力
・データベースに関する知識
・検索システムに関する知識
・コマンド、検索式、キーワード、
シソーラス等の検索技術に関する
一般的知識
・情報要求者とのコミュニケーション
能力
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・情報源の選択および経済的評価能力
・専門別データベースに関する知識
・高度な検索技術の実施能力
・情報要求者とのコミュニケーション能力
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主題知識と応用
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・専門分野の検索主題の解析能力
・出力結果の分析能力
・専門分野のサーチエイドに関する
知識
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・専門分野の主題知識
・専門分野の法規制に関する知識
・専門分野の最新知識の把握
・専門分野周辺領域の主題
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情報源と情報流通の
知識と応用
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・情報源に関する一般的知識
・情報の流通に関する一般的知識
・著作権に関する一般的知識
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・専門分野の情報源に関する知識
・データベース構築に関する知識
・著作権に関する知識
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ITに関する知識
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・コンピュータに関する知識
・通信技術に関する知識
・インターネットに関する知識
|
・通信技術に関する知識
・インターネットに関する知識
・情報セキュリティに関する知識
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英語能力
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・英文データベース出力の解読力
・英文マニュアルの解読力
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・情報検索に関する英文解読力
・主題専門分野の英文解読力
・英語での情報発信能力
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論文執筆および
プレゼンテーション
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・思考過程を簡潔に表現する文章
作成能力
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・小論文執筆能力
・プレゼンテーションメディアの作成能力
・口頭発表能力
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教育・指導能力
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・ユーザー教育の企画・運営能力
・サーチャー教育の企画・運営能力 |
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3.試験方法・受験料・期日・時間・会場
区 分
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基 礎
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応 用
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2 級
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1 級
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試験方法
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筆 記
(マークシート方式)
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筆 記
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一次 筆 記
二次 面 接
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受 験 料*
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4,000円
(消費税含む)
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6,000円
(消費税含む)
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10,000円
(消費税含む)
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期日・時間
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2010年11月28日(日)
10:30〜11:30
集合時間
10:15
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2010年11月28日(日)
前半:13:15〜14:45
後半:15: 15〜16:15
集合時間
13:00
1級二次
2011年2月20日(日)
時間は一次合格者に個別に連絡します。 |
会 場
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東京1:機械振興会館(東京都港区芝公園3-5-8)
東京2:実践女子短期大学 神明キャンパス(東京都日野市神明1-13-1)
名古屋:栄ガスビル(名古屋市中区栄3-15-33)
大 阪:関西大学天六キャンパス(大阪市北区長柄西1-3-22)
福 岡:福岡センタービル(福岡市博多区博多駅前2-2-1)
つくば:筑波大学 春日地区キャンパス(茨城県つくば市春日1-2)
上 田:上田女子短期大学(長野県上田市下之郷乙620)
*応用1級二次 東京:文京シビックセンター(予定)
|
*消費税含む。なお、受験料は理由のいかんにかかわらず返還できません。
4.受験申込方法
・受付期間:2010年9月1日(水)から11月1日(月)まで(11月1日の当日消印有効)
・必要書類:
(1).受験申込書 下記よりコピーし利用して下さい。
・基礎および2級受験申込書(pdf) ・1級受験申込書(pdf)
(2).受験料の郵便振替払込請求書兼受領証
郵便局備え付けの青色の払込用紙を使用して
(一人の受験料の振込みに一枚の用紙を 使用してください)、
基礎受験者は4,000円、
2級受験者は6,000円、
1級受験者は10,000円、
基礎・2級併願者は10,000円を以下の口座に入金してください。
(郵便局の払込手数料は、払込人がご負担ください。)
郵便口座 口座番号 00140−9−369116
加入者名 社団法人 情報科学技術協会
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|
(3).顔写真1枚 (基礎・2級併願の場合は2枚)
最近3か月以内に撮影し、本人の識別ができる上半身脱帽、正面のもの
(縦4cm×横3cm)。スナップ写真不可。
裏面に氏名および生年月日を記入してください。
・受付方法:郵送のみ
・送 付 先:〒112-0002 東京都文京区小石川2-5-7 佐佐木ビル
(社)情報科学技術協会 試験係宛
5.受験票の送付
・各受験者への受験票の送付は、2010年11月8日(月)より順次行います。
・11月12日(金)までに到着しない時は「情報科学技術協会 試験係」まで
お問い合わせください。
(Tel:03-3813-3791 Fax:03-3813-3793 E-mail:shiken@infosta.or.jp)
6.筆記試験当日の注意
【基礎能力試験】
・10:15までに試験会場に集合してください。
・受験票、HBの黒鉛筆、鉛筆削り、プラスチック消しゴムおよび時計を必ず持参
してください。
*電卓機能や辞書機能のある時計は使用できません。
*マークシート方式なので、シャープペンシル・ボールペンは使用できません。
【応用能力試験】
・13:00までに試験会場に集合してください。
・受験票、筆記用具(鉛筆はBまたはHB)および時計を必ず持参してください。
*電卓機能や辞書機能のある時計は使用できません。
・1級の論文試験に限り、辞書・参考書(市販のものに限る)を3冊まで
持ち込むことができます。ただし、電子媒体の資料は持ち込めません。
7.試験結果の通知
・基礎:2010年12月末日までに受験者全員に対して、合否を直接文書で通知します。
・応用2級:2011年1月末日までに受験者全員に対して、合否を直接文書で通知し
ます。
・応用1級一次:2011年1月中旬、受験者全員に対して、合否を直接文書で通知します。
・応用1級二次:2011年2月末日までに二次試験受験者全員に対して、合否を直接文書で
通知します。
・合格者には後日「合格証」を交付します。
なお、合格者名は当協会の機関誌『情報の科学と技術』に掲載されます。
参考書
情報検索基礎能力試験
下記の書籍から出題されます。
『情報検索の基礎知識 新訂版』
原田智子・岸田和明・小山憲司 著
社団法人 情報科学技術協会編集・発行
定価2,000円(本体価格1,905円)、2006年7月
|
情報検索応用能力試験 2級
下記の書籍に記載された程度の知識および情報検索についての経験を問うことと
します。
『新訂 情報検索の知識と技術』
時実象一・小野寺夏生・都築 泉 著
社団法人 情報科学技術協会編集・発行
定価2,500円(本体価格2,381円)、2010年5月
|
これらの書籍は下記のサイトから購入することができます。
http://www.infosta.or.jp/publish/syuppan.html
過去5年間の試験データ
情報検索基礎能力試験
|
2005年度
|
2006年度
|
2007年度
|
2008年度
|
2009年度
|
1993〜2009年の
累計
|
受験者数 |
673 |
811 |
903 |
805 |
826 |
10,966 |
合格者数
(合格率)
|
551
(81.9%)
|
680
(83.8%)
|
750
(83.1%) |
669
(83.1%)
|
682
(82.6%)
|
8,616
(78.6%)
|
情報検索応用能力試験
【2級】 |
2005年度
|
2006年度
|
2007年度
|
2008年度
|
2009年度
|
1985〜2009年の
累計
|
受験者数 |
209 |
224 |
297 |
279 |
204 |
11,845 |
合格者数
(合格率)
|
90
(43.1%)
|
99
(44.2%)
|
133
(44.8%)
|
129
(46.2%) |
91
(44.6%) |
4,838
(40.8%)
|
【1級】 |
2005年度
|
2006年度
|
2007年度
|
2008年度
|
2009年度
|
1986〜2009年の
累計
|
受験者数 |
29 |
21 |
14 |
23 |
28 |
1,689 |
合格者数
(合格率)
|
11
(37.9%)
|
7
(33.3%)
|
5
(35.7%) |
6
(26.1%) |
7
(25.0%) |
295
(17.5%)
|
|