Vol. 60 (2010), No.3
早いもので,シンポジウムがJSTとINFOSTAの共催という形に模様替えしてから,6回目を数えました。これまで,それぞれの立場で情報の問題を考えてこられた斯界の権威者の方々による特別講演,鋭い切り口で問題に迫るトーク&トーク,数多くの多様性に富んだ発表が,熱心な参加者の皆さんで埋まった会場を彩ってきました。今回も,この例に漏れず活発な議論が繰り広げられました。
本シンポジウムは,情報サービスやデータベースなどの「提供者」,その「利用者」,そうした問題をテーマとする「研究者」が一堂に会して,それぞれの立場から意見を述べ,互いを触発しあって今後の仕事や研究に活かしていくところに最大の存在意義があると思います。このシンポジウムが契機となってインフォプロの皆さんがいっそう飛躍し,一方では,より便利な付加価値の高いサービスが生みだされ,また,この分野の研究が進展するならば,シンポジウムの意義は十二分に果たされたことになりましょう。
会誌では,シンポジウムの熱気を記録し,誌上で再現しようとこの特集を企画しました。参加できなかった方には,シンポジウムの内容を知っていただき,参加された方には,その時の感動を新たにしていただければと思います。なによりも本シンポジウムの与えるインパクトを,多くの読者の皆さんと共有したいと考えています。
最後に,特別講演・トーク&トーク・各セッションでご発表いただいた皆様,熱のこもった討論にご協力くださった参加者の皆様,シンポジウムの企画・組織・運営にご尽力された実行委員と事務局の皆様に厚くお礼申し上げます。
(INFOPRO2009実行委員長 山ア久道)
岡 紀子*
*おか のりこ 鰹Z化技術情報センター
〒541-0043 大阪市中央区高麗橋4丁目6番17号
Tel. 06-6220-3364(原稿受領 2010.1.12)
本稿は,2009年10月15日(木)日本科学未来館で開催された「第6回情報プロフェッショナルシンポジウム(INFOPRO2009)」での「トーク&トーク」の録音内容を各話題提供者,コーディネーターおよび事務局で編集しました。氏名の敬称を省略させていただきました。