普段、私たちは当たり前のように紙の文書や電子の情報を収集・活用し、情報洪水と葛藤する毎日で休む間もないと思います。ですが、ここでちょっと足を止めて、普段お世話になっている情報伝達の起源ともいえる活字の生い立ちを、見学と体験をとおして振り返ってみてはいかがでしょうか。さらに、今回は凸版印刷株式会社様と見学先の印刷博物館様のご協力により、積極的にデジタル技術に取り組んでこられた貴重なお話を伺える企画といたしました。広い見識を得る機会ですので、ぜひご参加ください。
場所
講演概要
加茂 竜一氏
(凸版印刷株式会社情報ビジネス開発本部部長・筑波大学大学院客員教授)
昨今、絵画、文書、古地図、建造物等の文化財をデジタル情報として保存し、将来にわたり様々なメディアによって公開する、所謂デジタルアーカイブの研究と実施が多くの機関で行われるようになってきております。反面、デジタルアーカイブは、未だその基準となるデジタル化や保存公開手法の標準化に向けた活動も無く、専門教育や権利問題、情報管理体制など、今後の解決を待つ課題も多くあります。今回は、それらの事例の一つとして印刷会社における画像情報を中心とした技術開発の過程とデジタルアーカイブとの関わりを、その保存から印刷やバーチャルリアリティー等の様々なデジタル表現手法を活用した展開までの一連の流れに沿った実績資料によってお話いたします。
中西 保仁氏
(印刷博物館学芸員)
来館者にデジタル情報を楽しんでもらうための工夫についてお話しします。2000年に開館した当館では、一次資料で補い切れない情報をサポートするため、様々な場所でデジタル技術を利用しています。各所での狙い、長所、短所を交えながら博物館という公共施設でデジタル情報を利用していく意義について考えたいと思います。
スケジュール予定
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13:30〜14:20
加茂氏講演:デジタルアーカイブとメディア表現+パリンプセスト
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14:20〜15:10
2班交替(A班.VR(唐招提寺) B班.質疑および休憩)
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15:10〜16:00
2班交替(A班.解説および見学 B班.印刷工房)
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16:00〜16:50
中西氏講演:博物館における情報系の考え方・扱い方(仮)
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16:50〜17:00
全員 研修室 まとめ・質疑応答
定員
60名
参加費
会員:3,000円 非会員:4,000円(消費税込み)
※印刷博物館 通常展示および企画展示の入館料800円を含みます。
※なお、開催7日前以降のキャンセルについては、参加費の全額を頂戴いたします。
申込方法
申込先
社団法人 情報科学技術協会(INFOSTA)
112-0002 東京都文京区小石川2ー5ー7(佐佐木ビル)
TEL:03-3813-3791 FAX:03-3813-3793