第202回 ライフサイエンス分科会
記入者: 渡辺 正彦
開催日時: 2003年3月20日(木) 14:00~17:00
開催場所: (社)化学情報協会 研修室
配布資料: 「STNのライフサイエンス系DBの変更点」ほか
参加人数: 15名
内 容: 勉強会「STNのライフサイエンス系DBの変更点と経済的な利用方法」
(社)化学情報協会 宮崎 佐智子氏
昨年6月以降のライフサイエンス系DBの変更点や強化点とSTNを経済的に利用する方法についてデモを交えながら説明していただきました。
1.ライフサイエンス系DBの変更点
①新規追加
AQUIRE (Aquatic Toxicity Information Retrieval): 水生生物(動植物)に対する化学物質の毒性データを提供。レコードは毒性試験単位。CAS登録番号も使用可能。
NUTRACEUT (Nutraceutical Internatinal):栄養補助食品に関するニュースレターの全文を提供。
PCTGEN: WIPOに電子的に提出された核酸・タンパク質の配列情報を提供。DUPLICATE コマンドは実行できるが、DGENEとの重複特許を適切に除去することはできない。
PHARMAML(Pharma Market Letter): 医薬、健康産業のニュース情報を提供。
②名称変更
ADISCTI (Adis Clinical Trials Insight): ADISALERTSから名称変更。
③機能強化
BEILSTEIN:Pharmacological and Ecological Dataの追加。環境情報データ用の検索オプション (ECO/FA)の追加。
BIOTECHABS (Derwent Biotechnology Resource): 収録雑誌の拡大。WPIの抄録を収録。新しい分類体系とシソーラスの使用。
REGISTRY: 同一の配列を持つ核酸・タンパク質配列を網羅的に検索するSEQLINK EXACTコマンドの追加。
勉強会で回答を保留した質問 ⇒ OUGQ&A.doc
配布資料 ⇒ STN_LIFE_DB.pdf
2.STNの経済的な利用方法
STNの料金体系は従量制でデータベース毎に料金が異なってきます。STN ClassicやSTN on the webの場合、回線使用料、接続時間料、検索料(検索語料、構造検索料、SELECT料、ANALYZE料等)、回答表示料の加算により料金が決定されます。
①接続時間の節約
1/100時間(36秒)単位で課金されるので、こまめにLogoff、Logoff hold。
検索式や回答内容を確認するときは、無料のファイル (STNGUIDE等)を活用。
回答セットの再利用と一次保存。
H付 (接続料金が高く、検索語料なし)とZ付 (接続料金なし、検索語料が高い)ファイルの使い分け。
②検索料の節約
回答セットの再利用。
事前にSTN on the webのFree Search Previewで回答件数を確認 (無料、ブール演算や近接演算も可能)。
前方一致、後方一致、中間一致を駆使。
③表示料金の節約
無料の表示形式の利用。
定形表示形式を利用。
特定のフィールド情報をまとめて表示する場合は、SELECT や ANALYZE コマンドの活用も考慮。
④クロスオーバー検索の注意点
REGISTRY ファイルからL番号でCASファイル以外のファイルを検索する場合、1レコードごとに課金されます。レコード数が多い場合は、注意が必要です。
⑤使用料金のモニター
SET NOTICEコマンドを使用して、一定額以上の料金が課金される場合に警告する。
検索料金: SET NOTICE SEARCH <日本円の金額>
表示料金: SET NOTICE DISPLAY <日本円の金額>
補足: 化学情報協会のサイト(http://www.jaici.or.jp/)に詳しい解説があります。(ヘルプデスク⇒よくあるご質問⇒STN関連⇒経済的な使い方)
配布資料 ⇒ STN_COST.pdf
第201回 ライフサイエンス分科会
記入者: 渡辺 正彦
開催日時: 2003年2月20日(木) 14:00~17:00
開催場所: ファイザー製薬株式会社 会議室
配布資料: パワーポイントハンドアウト、 各種製品パンフレット等
参加人数: 10名
内 容: 勉強会「T辞書とNDK技術用語辞書」
(有)ティ辞書企画 田代 朋子氏
日本データベース開発(株) 河野 弘氏、神通川 朗氏
医薬分野の同義語辞書の「T辞書」と科学技術分野の同義語辞書の「NDK技術用語辞書」について、作成元の田代さんと河野さんに説明していただきました。
1.T辞書 [田代 朋子氏]
「T辞書」は医薬分野の専門用語を対象とした同義語辞書です。病名(疾患名、副作用等)、薬効(医薬品名、薬効分類等)、微生物(細菌名、ウィルス名等)、臨床検査(階層化準備中)のシリーズで構成され、合計で60,000語程度の同義語(英語を含む)を収録しています。用語は添付文書などの様々の媒体から收集し、利用状況を確認して更新しています。特徴は以下のようになります。
同義語が豊富で、統制語(優先語)、同義語、準同義語、英語同義語、略号、同音異表記語に分類され、英語名も付与されている。
用語が階層構造によって整理・体系化されている。1つの用語に複数の補助的コードを付け、複数の階層に対応させている。
各用語に1行程度の簡単な説明が付与されている。
医薬同義T辞書や相互作用禁忌T辞書(発売:薬事日報)も用意されている。
T辞書は通常CSV形式で提供されますが、SAVVY用やConcept Base用もあり、社内のデータベースシステムに容易に組込むことができます。ビューワー(Class View:ルネット社)を利用すると、同義語や関連語、上位語・下位語を画面上で確認できます。また、ロボワードに組み合わせて辞書として利用することもできます。
T辞書を作ることになったきっかけや苦労話も紹介していただき、理解を深めることができました。なお、ティ辞書企画のホームページ(http://www.tdic.co.jp)ではサンプルデータをダウンロードできます。
説明資料は、tjisho.ppt
2.NDK技術用語辞書 [河野 弘氏]
NDK技術用語辞書は、科学技術分野の専門用語を対象とした同義語辞書で、検索エンジンの支援、形態素解析の支援のために開発されました。11分野について、見出し語 52万語、同義語も含めると103万語程度収録しています。見出し語には上位語が付与され、各用語には対訳英語が付与されています。現在はまだベータ版ですが、今年の秋くらいに完成予定とのことです。
辞書の作成は以下のように行ったそうです。
科学分野の文献220万件についてタイトルと抄録をテキスト化し、用語を抽出。
各用語について頻度を計算し、頻度2以上のものを選択。一方、頻度が高いものは一般用語と考えられるので除外。
選択した用語について、各分野の専門家が妥当性を確認し、英語を付与。
同義語の選択には、英語でのソートや頭揃え・後揃えも活用。
文部省の学術用語集やMeSHとのマッチングも行っているとのことです。なお、日本データベース開発(株)のホームページ(http://www.ndk.co.jp/)に辞書の紹介があります。辞書は専門性があれば自分で作れるとのことで、辞書の作成方法について詳しく解説していただきました。
第200回 ライフサイエンス分科会
記入者:渡辺 正彦
開催日時: 2003年1月16日(木) 14:00~17:00
開催場所: ファイザー製薬株式会社 会議室
配布資料: なし
参加人数: 12名
内 容: 勉強会「Epi Database」
サイニクス(株) 太田 昌博氏、村松 綾子氏
疫学データベースの「Epi Database」について代理店のサイニクス(株)の太田さん、村松さんから、特徴やデータ作成方法を紹介していただきました。
1.特徴
Epi Databaseは米国のThe Mattson Jack Groupが作製している疾患別疫学情報のデータベースで、29ヶ国の180以上の疾患をカバーしています。日本については、124疾患のデータが収録されています(2003年1月現在)。主な特徴としては、以下の点が挙げられます。
社内の専門疫学者が様々なデータを収集、評価、分析し、メタアナリシスに基づいてデータを作製している。
1995年~2025年までのデータ(患者数、人口比、基準年比等)を5才刻みで表示する。性別や人種別での表示も可能。
発病率、有病率等を疾患ごとに重症度や治療法に分類して表示する。
疫学データごとに参考文献の一覧が掲載されており、参考文献をオンライン上で閲覧することができる。
データは随時更新、新規追加される。
2.データ作成方法
MEDLINEやPubMedの検索、政府実施の疾病調査資料等の調査により、有効な疫学文献の収集。
疾患ごとに疫学データの特性を解析し、調査期間、サンプル数等から文献を評価。
文献ごとにウエイティングし、発病率、有病率、診断等の基本モデルを作製。
基本モデルを元に、国ごとにライフスタイルや人種特性、診断基準等を考慮して予測データを作製。
3.提供形態
年間契約で、全データを参照できるフルパッケージ(Traditional Package)と特定の疾患のみを選択できるMini Packageを選ぶことができます。インターネットで日本国内であれば自由にアクセスすることができます。
4.デモサイト
5疾患に限定したデモサイトが用意されています。興味のある方はサイニクス(株)に問合せてください。
問合せ先: サイニクス株式会社
東京都千代田区九段北1-15-2 九段坂パークビル 3F
村松 綾子 さん (ayako.muramatus@synix.co.jp)
TEL:03-5211-5451 FAX:03-5211-5485
説明資料は、Epi Database.ppt
第199回 ライフサイエンス分科会
記入者:鈴木 博道、渡辺 正彦
開催日時: 2002年12月19日(木) 14:00~17:00
開催場所: ファイザー製薬株式会社 会議室
配布資料: なし
参加人数: 12名
内 容: 勉強会「診療ガイドラインとこれをめぐる話題」
(財)国際医学情報センター 鈴木 博道氏
「診療ガイドラインとこれをめぐる話題」と題し、IMICの診療ガイドライン作成支援業務とこれにまつわる様々な話題を紹介した。診療ガイドライン開発やEBMの研究班などでEBM専門家により利用された、EBMやevidence-basedな診療ガイドラインに関する説明用のスライドについても提示。
1. 診療ガイドライン
診療ガイドラインは、臨床上の意思決定を支援するためのもので、1990年代から多数開発されてきた。絶対守らなければならない法律とは異なるものであるはずだが、拘束力を持つものととらえている人もいる。60~95%の患者さんに適応できる程度の内容を持つものがガイドラインで、95%以上に適応可能なものはスタンダードと通常は定義。
ガイドライン開発には4種類の方法論があり、evidence-basedな開発方法はその1つである。
2. Evidence-basedな診療ガイドライン開発
リサーチクエスチョンを設定し、組織的で網羅的な文献検索を行い、研究デザインを中心にevidenceの高い文献を選択し、アブストラクト・フォーム(structured abstract)にまとめて根拠を明示し、根拠に基づく事実を書き出し、様々な要素を加味しつつコンセンサスも交えながらも、evidenceに基づいたrecommendation(推奨)を記述。
リサーチ・クエスチョンにはハイクオリティーなevidenceが既に存在するevidence-drivenなものと、臨床家の知りたいと言うnecessity-drivenなものとがあり、乳がん診療GLの薬物療法の場合には55%がevidence-drivenなものであった。
いずれにしても、evidence-basedな診療ガイドライン開発には数千件数万件の文献をサーベイすることも珍しいことではない。また、ガイドラインに引用されアブストラクト・フォームが作成された文献については、アブストラクト・テーブルとして、根拠の明示化を図る。
Evidence-basedな診療ガイドラインでは、recommendationについて推奨度のグレーディング(お勧め度)を必要とする。治療法の場合、他に代わる手段が無い場合はevidence無しでも推奨度は高くなるし、治療効果は高くとも経済性や副作用のリスク評価によっては推奨度が低くなることもある。Evidence-basedな診療ガイドライン開発はevidenceのみによって機械的に記述されるものでは無い。
3. Evidence-basedな診療ガイドラインの評価
質の評価は、①作成方法と様式、②evidenceの検索・要約、③recommendationの作成方法、以上3点から判断されることが普通。国内で作られているガイドラインの場合、作成方法と様式については比較的満足される場合が多いものの、その他についてはあまり遵守されておらず、ガイドラインと言われるものの中でevidnce-basedなものは非常に少ない。
4. 我が国の現状について
平成11年度から厚生労働省ではevidence-basedな疾患別の診療ガイドライン開発に研究費を補助し、現在進行中のものも含めると21疾患となっている。完成もしくは完成間近なものだけで11疾患となっている。この他にも、日本脳卒中学会、日本神経学会、日本整形外科学会、などでも独自にevidence-basedな診療ガイドライン作成を進めている。
また、厚生労働省の計画では、ガイドラインやその引用文献などの情報を(財)日本医療機能評価機構が中心となってインターネット公開することになっている。
説明資料は、OUGLS20021219.ppt
第198回 ライフサイエンス分科会
記入者:渡辺 正彦
開催日時: 2002年11月21日(木) 14:00~17:00
開催場所: ファイザー製薬株式会社 会議室
配布資料: 参加者各位の検索例
参加人数: 8名
内 容: 検索演習
下記3題についていろいろなアプローチがありました。JMEDICINEの検索では、NewJOISを用いた例も紹介され、勉強になりました。
1. 造血幹細胞の胃や腸の再生医療への応用
*再生医療:MEDLINE、EMBASEともに該当するディスクリプタがないので、関連ありそうな用語をフリーワード検索で探す。MeSHとしては、regenerationやtissue engineering が該当。ただし、tissue engineering は2002年に採用されたので、フリーワード検索も必要。
*造血幹細胞:骨髄細胞や骨髄移植、造血幹細胞移植も含める。
*胃、腸:フリーワード検索では、骨髄移植に伴う副作用の論文が多数ヒットするので、MeSHを使用する。
2. 緑茶などのお茶による血管新生抑制
血管新生を抑制することによって腫瘍の増殖を抑制することになる
*血管新生:MEDLINEではNeovascularization, pathologicが該当するが、Neovascularization, physiologicやAngiogenesis inhibitorsも使用する。JMEDICINEでは、「血管新生」がディスクリプタになっている。
3. かかと と腰椎の検査値の相関関係、国内文献
ヒント:骨密度検査での異なる測定部位による値の相関に関する事です。
「かかと」を当該分野のどのような同義語に置き換えて検索するかが味噌です。(インターネット、医学辞書などを見て検索作業の前に主題分析をきちんと)
*「かかと」に該当する用語の調査方法:JMEDICINEや医中誌のシソーラスの検索、医学辞書やインターネット上の電子教科書(慶応大学解剖学教室提供)の参照等参加者の工夫が見られました。ただし、「かかと」の骨を踵骨のみとするか、足根骨まで含めるかは参加者の意見が分かれました。
*骨密度:骨塩量、骨量も加える
第197回 ライフサイエンス分科会
記入者:渡辺 正彦
開催日時: 2002年10月17日(木) 14:00~17:00
開催場所: ファイザー製薬株式会社 会議室
配布資料: 「JAPICにおける安全性情報収集・提供について」説明資料
資料はINFOSTAにメールで請求してください。
参加人数: 15名
内 容: 勉強会「JAPICにおける安全性情報収集・提供について」
(財)日本医薬情報センター 添付文書部門部長 太田 福子 氏
JAPICで提供しているサービスについて、概要や情報収集とデータ作成方法、今後の予定も含めて、データ作成者の立場から詳しく紹介していただきました。
1. JAPIC医薬品情報の概要
JAPICが提供しているDBは、大きく添付文書情報と医薬文献情報(JAPICDOC、SOCIE等)に分けることができますが、今後両者の複数のDBを同時に検索するシステムを開発し、総合的な安全性情報DBにすることを検討しているとのことです。合わせて催奇形性情報を提供していくことも検討しているようです。
2. JAPIC添付文書情報
添付文書情報は医薬品情報提供システムからのダウンロードを基本としていますが、一部更新の遅いものがあり、このような場合はJAPICで更新しているとのことです。
添付文書DBのNewPINSについては、検索機能の向上(簡易検索と詳細検索の2画面の用意、 最新更新分からの検索等)や任意項目表示の追加等の機能改善を予定しているとのことです。今後は、「服薬指導情報」の掲載やインタビューフォームとのリンクも視野に入れているようです。また、PHSを利用した手のひらサイズ(PDA)の電子医薬情報システムも予定しているとのことです。
3. JAPIC文献・学会情報
速報サービスのJAPIC-Q、文献系DBのJAPICDOC、ADVISE、SOCIEについて、概要と情報入手からデータ提供までのスキームの紹介がありました。JAPIC-Qについては、キーワードの「副作用」と「安全性」の付与方針が本年度から変更になったとのことです。
4. 海外安全性既成措置情報
外国政府等が発信する安全性に係わる措置情報を電子メールで連絡するシステムのJAPIC Daily Mailの紹介がありました。米国FDAや英国MCA等のホームページ約60サイトを毎日チェックし、医薬品・医療用具の安全性情報の概要を日本語で即日連絡しているとのことです。HP以外にも外電やScripも対象にしているようです。JAPIC Daily Mailの概要については、http://www.japic.or.jp/info/dailymail.htmlでも紹介されています。
第196回 ライフサイエンス分科会
記入者:藤井 信栄
開催日時: 2002年9月19日(木) 14:00~17:00
開催場所: ファイザー製薬株式会社 会議室
配布資料: Lexis/Nexis説明資料
参加人数: 10名
内 容: 勉強会「Lexis/Nexis」
レクシスネクシスジャパンの趙氏、高畑氏よりLexis.comとNexis.comの説明をしていただきました。
<LexisNexisデータベース>
LexisNexisデータベースは世界各国の法律、サイエンス、ビジネス情報、ニュースなどのコンテンツを収録する世界最大級のフルテキスト・データベースです。さまざまな出版社やコンテンツ業者から提供される情報ソースは30,000種以上に上り、毎日膨大な数のドキュメントがデータベースに登録されています。いずれも権威ある情報源から入手した信頼性の高い情報であり、インターネットなどオンラインによるデータベースサービスを展開しています。LexisNexisグループでは収集した情報に対してIndexing(索引)や関連データ間のリンクなど多くの検索機能などを独自に付加し、コンテンツの価値を向上させています。
<LexisNexisグループの歴史>
LexisNexisは1966年にData Corporationとして設立され、その後1968年にはThe Mead Corporationの傘下に入りました。1994年にReed Elsevier plcがLexisNexis Groupを買収し、世界で有数の出版業者・情報提供業者としての地位を築いています。LexisNexisグループは、1973年のLEXISサービスの投入によりオンラインリサーチ分野を開拓しました。LEXISさーびすとは、世界初のフルテキスト商用法律情報オンラインサービスであり、法律の専門家が法律情報調査をより効率的に行えるように設計されたものです。一方NEXISサービスは、1979年にニュース、企業情報、サイエンス情報など広範な情報を有するデータベースサービスを世界各国のユーザーに提供しています。
<レクシスネクシス・ジャパン株式会社>
1979年に日本代理店を当してオンラインデータベースの販売を開始し、1999年に日本法人が設立され、日本国内におけるLexisNexisデータベースのサービス販売及びサポート業務を行っています。
ホームページは下記URLにアクセスください。
URL:http://www.lexis-nexis.jp/index.html
第195回 ライフサイエンス分科会
記入者:藤井 信栄
開催日時: 2002年6月20日(木) 14:00~17:00
開催場所: ファイザー製薬株式会社 会議室
配布資料: OUG事業計画資料
参加者各位の検索結果
参加人数: 11名
<OUG事業計画について>
OUGの事業計画に関し固武氏より説明があり、現在のOUG事業計画の問題及び改善について討議しました。昨年は、ニュースレター発行・研究会活動は一切行なわれませんでした。今後も有意義なニュースレターの発行、研究会の開催が行なわれないようであればOUGの会費を軽減して欲しい旨をOUG総会にライフサイエンス分科会として提案することにしました。
<勉強会 検索課題検討会>
1.正常血圧で蛋白尿、腎疾患、糖尿病の患者にACE阻害薬あるいはアンギオテンシン拮抗薬を投与
*正常血圧=normotensive
*ACE阻害薬あるいはアンギオテンシン拮抗薬は出来る限りの上市薬を網羅するために、J-chem, 明日の新薬を活用、また自社品がある場合は、検索条件に加える。
*腎疾患と蛋白尿はOR検索をする。
2.タウリン投与の糖代謝に対する有用性
*糖代謝として、解糖、炭水化物の代謝を入れる。
3.臨床での体内NOの測定・抗酸化作用測定方法
*呼気に含まれるNOは除く。
*臨床での興参加作用では、酸化ストレスや超酸化物も検索条件に入れる。
第194回 ライフサイエンス分科会
記入者:渡辺 正彦
開催日時: 2002年5月16日(木) 14:00~17:00
開催場所: ファイザー製薬株式会社 会議室
配布資料: 「医中誌Web」のご紹介 -「Ver.2」を中心に-
副標目の変更と「医中誌WEB Ver.2」での扱い [以上、医学中央雑誌刊行会]
医中誌@InfoStreamのご紹介
JIP/e-InfoStream パンフレット [以上、日本電子計算(株)]
参加人数: 16名
内 容: 勉強会「医中誌Webの現状と医中誌@InfoStream」
医学中央雑誌刊行会 電子出版課 松田 真美 氏
日本電子計算株式会社 ビジネスグループ 相良 尚宏 氏
1月、4月の例会では、来年4月にリリース予定のNewJOISとJMEDplusについてJSTと意見交換を行ってきました。今回は、医学中央雑誌を提供する医中誌Webと医中誌@InfoStreamについて特長と最近の変更点を紹介していただきました。
1.医中誌Web [by 松田 真美氏]
【特長】
医中誌Webは法人向けのサービスで、年間固定料金で利用できます(料金は同時接続可能なアクセス数により異なります)。特長としては、完全な文字列検索と統制語への案内機能が挙げられます。4月24日に「Ver.2」をリリースし、検索機能の向上と1983~1986年のデータ追加をおこないました。
【変更点】
①「Ver.2」の検索機能
BASIC MODE検索のリニューアルとADVANCED MODE検索のリリース、一部検索仕様の変更を行いました。
<ADVANCED MODE検索>
・ 検索履歴の保持と再利用:履歴番号を用いた検索式の作成や検索結果の絞込みができます。
・ 指定可能な検索フィールドが増加しました(プルダウン、直接指定とも)。
・ 候補語検索:統制語や収載誌、所属機関の見出し語を検索できます。
<その他の変更点>
・ 検索可能なデータが3、5(デフォルト)、10年、任意指定から選択できるようになりました。
・ 副標目(約40語)をより分かりやすいカテゴリーのもとで検索できるようになりました。
・ メール送信時にコメントを付加できるようになりました。
②1983~1986年データの追加
1986年以前の4年分のデータ約50万件を追加し、JMEDICINEから削除されたデータが検索可能となりました。ただし、1987年以降のデータと同時に検索することはできません。
【今後の予定】
・ 「Pre医中誌」(索引前の書誌データ)の提供
・ アルファベットの大文字、小文字の同一視
・ シソーラス語についてカテゴリー上の下位語を含めた検索
医中誌説明1(松田)
医中誌説明2(松田)
副標目リスト
2.医中誌@InfoStream [by 相良 尚宏氏]
【特長】
医中誌@InfoStreamはe-Infostreamにて従量制料金またはアクセス数に制限のない固定料金で利用できます。特長には以下のような点があります。
・ 「シソーラス検索」機能:医学中央雑誌刊行会の医学用語シソーラスの統制語についてツリー
構造を含めて画面上で確認でき、検索語として利用することができます。
・ 「JAPICデータベース」や「明日の新薬」等他のe-InfoStream内のデータベースと同様な検索
画面で検索できます。クロス検索機能により他のデータベースとともに一括検索もできます。
・ 「SDI」、「ダウンロード」、「検索式保存」、「原文入手(JAPIC複写オーダー)」が利用できます。
【今後の予定】
・ 「JAPICDOC」との著者名検索の統一
・ 「Pre医中誌」のリリース
医中誌@InfoStream.doc(相良作成)
医中誌(相良説明)
第193回 OUGライフサイエンス分科会議事録
議事録担当 藤井 信栄
開催日時: 2002年4月18日(木)14:00~17:00
開催場所: ファイザー製薬株式会社 会議室
配付資料:
・「JMEDICINEファイルの新しい検索支援辞書と索引」説明資料
・ 2002年1月度分科会での要望と回答
参加人数: 23名
内 容: 勉強会 「New JOISへの要望;特にキーワード、シソーラスについて」
科学技術振興事業団 永井賢吉氏、久米敏雄氏、水野氏
1月度分科会のNew JOIS勉強会から、早3ヶ月が過ぎました。今回は、前回時間の関係で十分お話を伺えなかった辞書類、シソーラス、サブヘッディングについて更に詳しく説明いただきました。また、前回宿題となりました各種要望に対する回答の説明もしていただきました。
1. JMEDICINEファイルの新しい検索支援辞書と索引
平成15年度内開始ということで、以下のサービスの準備を進めている。
①病名辞書
見出し語(日本語)に対して、フリガナ、英訳、同義語(日)、同義語(英)、異表記語のデータを持つ同義語辞書
MedDRA/Jの用語も辞書として検討を開始
2003年4月以降は、JMEDファイルの標題、抄録、キーワードに出現する病名をすぺて収録
2文字以上の略号は同義語辞書に登録。また、2つの意味がある略号は、両方の同義語として登録。
例ば、 EDは「環境ホルモン」と「Electile Disfunction」の両方に入る。
②医薬品名辞書
物質慣用名- JSTシソーラス機能上位語に登録されている3,800物質
「明日の新薬」収録の11,000物質:治験番号のみのデータについての取り扱いは検討中。
③サブヘッディング
16語を予定。MedlineのSubHeadingsを参考にする; 今までの検索例から高頻度で掛け合わせ検索がされているものを選択。
会議録、予稿集には適用しない。
2. 2002年1月度OUGライフサイエンス分科会での要望と回答
1月度の分科会後、会員の皆様から集めた新JOISに対する質問・要望22項目に対する回答を頂きました。
* 回答の中にある「タイトルのストリングサーチのかわりとなる擬似ストリングサーチ」に関する資料を希望される方はは、分科会主査の佐藤さんにメールでご連絡ください。
* その他今回配布の資料を希望の方は、INFOSTA OUG事務局までご連絡ください。