2002年3月8日
社団法人 情報科学技術協会
会長 近江 晶 様
学術著作権協会
会長 石川 六郎
著作権集中管理事業団体の統合化のための要望(提言)に関する回答 |
拝啓 貴会におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、平成14年1月25日付書面によるご要望について下記の通り回答申げます。
学術著作権協会(学著協)は日本複写権センター(センター)の構成員として、他の構成員と協力してセンターを支援する立場にあります。その趣旨から、当然学著協の活動は、センターの活動と競合するようなことがあってはならないし、センターの一員として行動することが学著協の基本的認識です。
一方、学著協は著作権集中団体として利用者の便益に配慮しつつ、権利者を代弁し、その権利を擁護することを責務と考えております。今回、学著協がCCCと双務協定を締結し、その権利行使を行うようになった背景には、センターとCCCとの長年にわたる協定交渉が行詰まったために、CCCからの申し出により締結されたという事情があります。このまま放置するという事態だけは利用者の立場からも、国益の面からも、また国際的観点からも是非回避しなければならないという判断がありました。
貴協会が著作権に対して前向きに取り組んでおられることに敬意を表します。また、貴協会との情報交換は合理的な複写許諾システムの構築に貴重なものと認識しますので、今後ともぜひ御理解ご支援賜りますようお願い申しあげます。
敬具