2015 年度 情報検索応用能力試験 1 級
試験問題 解答例 [前半] (2015. 3. 11) (情報科学技術協会オンラインユーザ会化学分科会) 連絡先 ougkagakuyahoo.co.jp
(他の試験の解答はこちら)
当分科会で作成した解答例です。
「化学」以外の問題については専門ではありませんので、あくまで参考として掲載しました。
作成に際しては最善を尽くしておりましたが、誤り等のために生じた損害等につきましては責任を持ちませんのでご了解ください。
またご意見・コメントがございましたら、ぜひ上記分科会アドレスまでお寄せください。
問題は情報科学技術協会ホームページにあります。
テキストは「情報検索の知識と技術」です。
問 1
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(1) | A | C | 単環炭化水素とその官能誘導体(炭素単環化合物) | |
6 | ベンゼン環 | |||
41 | アルデヒド | |||
2 | 環状化合物の母核に結合 | |||
1 | 主基の数 | |||
71 | アルコキシ | |||
2 | 環状化合物の母核に結合 | |||
00 | ||||
0 | ||||
B | C | 単環炭化水素とその官能誘導体(炭素単環化合物) | ||
2 | 員数 5 飽和 | |||
21 | カルボン酸 | |||
2 | 環状化合物の母核に結合 | |||
1 | 主基の数 | |||
42 | オキソ | |||
2 | 環状化合物の母核に結合 | |||
81 | フルオロ | |||
2 | 環状化合物の母核に結合 | |||
C | C | 単環炭化水素とその官能誘導体(炭素単環化合物) | ||
5 | 員数 6 不飽和ベンゼン環を除く | |||
21 | カルボン酸 | |||
2 | 環状化合物の母核に結合 | |||
1 | 主基の数 | |||
42 | ケトン | |||
2 | 環状化合物の母核に結合 | |||
46 | ヒドロキシ | |||
2 | 環状化合物の母核に結合 | |||
(2) | (ア) | 表1, 2, 3は化学物質の機能・性質上重要な部分を指定してると考えられるので、これらによる分類を用いると、容易に自分が取り扱う化学物質を識別し、あるいは類似の物質を見出すことができる。 CAS 登録番号は意味を持たない番号であるので、そもそも分類機能を有しない。 IUPAC 命名法は、本分類と同様の思想で化学物質を分類していると考えられるすが、多くの慣用的名称も許されており、分類として利用する上では不完全である。 | ||
(イ) | 問題 | 大分類では、たとえばBとNからなる環がどこに分類されるのか明らかでない。このような分類上のあいまいさが常に存在する。 また主基および特性基は主要な有機化合物を記載しているが、これに分類されない新規な構造が分類できなくなる。(表の数字は99までしか余裕がないと見られる) | ||
解決 | 分類のあいまいさについては、複数の箇所に分類を許し、相互参照をおこなう。 分類種類が足りない場合は、「その他」で対応する。 | |||
(ウ) | G | モノマーの種類 (不飽和部分に結合した置換基をアルキル、環、特性基などで分類) | ||
H | 縮合部分の特性 (エステル、アミド、その他) 縮合部分の置換基の種類 (アルキル、環、など) |
[5]
(1) | 先行技術調査 | 該当特許発明の新規性もしくは進歩性を確認するための調査であり、同様の発明もしくは技術が存在しないかどうかの調査である。 通常特許出願の際におこなわれるが、その場合はひとつでも同じ先行技術が見つかれば出願できないことになるが、類似の技術でも進歩性が示せれば特許化できる。 また他者の特許の無効化のために行う場合もある。 |
権利侵害調査 | 該当技術をの実施または商品化に際し、その技術または商品が他者の権利を侵害していないかどうかを確認するものであり、使用している技術についての網羅的な調査が必要となる。 とりわけ他者特許に明示されていなくとも、下位概念としてその技術が含まれている場合があるので、注意が必要である。 権利の抵触が疑われる場合、技術の変更や抵触技術とのライセンス、あるいは無効化のための措置が必要である。 | |
(2) | 先行技術調査 | 特定技術を効率よく見出す必要があるので、再現率よりも適合率が重要である。 |
権利侵害調査 | 網羅的な調査が必要なので適合率よりも再現率が重要である。 | |
(3) | 先行技術調査 | |
権利侵害調査 |
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[7]
(1) | メディア等の移行 | デジタル・データが保存されているメディアを適宜移行し、安全な保存を目指す。メディアとしてはハード・ディスク、光ディスク、テープ、クラウドなどがあるが、定期的な移行計画を作成し、実施する。移行の際のデータの損失を防ぐための措置をマニュアル化うる。 |
(2) | データの重層化 | 1種類のメディア、または1箇所のみでの保存でなく、複数のメディア、複数個所での保存をおこない、データの紛失を防ぐ |
(3) | 保存形式の変換 | "特定アプリケーションに依存するデータは、より依存しない形式に変更して保存を図る。たとえば、Excelでなくcsv、csvでなくてXMLで保存することが好ましい。 PDFであればPDF-A、画像であればTIFFまたはJPEG2000が好ましいとされている。" |
[8]
(1) | オルトメトリクスとは、被引用数など古典的な指標以外のさまざまな評価指標を指すもので、具体的には、オンラインにおける閲覧数やダウンロード数、SNSやウィキペディアにおける参照数、各種リコメンデーションなどを含む。 |
(2) | Mendeley |
Altmeric | |
[9]
(1) | YouTube | 「Perfume Spring of Life」で検索すると、ピアノの運指の動画がある |
(2) | Amazon等で購入 | 楽譜は一般にネットでは入手できない |
(3) | 国立国会図書館歴史的音源 | 平成19(2007)年、歴史的・文化的資産である初期のレコード(SP盤)及び原盤の劣化、散逸等による音源の喪失を防ぐため、日本放送協会(NHK)、社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)、社団法人日本芸能実演家団体協議会(芸団協)、財団法人日本伝統文化振興財団、特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)及び一般社団法人日本レコード協会(RIAJ)の6団体が参加して歴史的音盤アーカイブ推進協議会(HiRAC)を設立、1900年初頭から1950年頃までに国内で製造されたSP盤及び金属原盤等に収録された音楽・演説等、約5万の音源のデジタル化を開始、国立国会図書館で公開。 |
[10]
(1) | 英語、フランス語、ドイツ語、日本語、スペイン語のどれか1ヵ国語の検索語を入力することにより、他の言語の検索語を提案、または自動的に検索してくれる機能。 |
(2) | 入力した検索語の属する分野を選択することにより、正確な検索ができるようにする機能 |
(3) | 検索結果集合のなかにある適合するレコードの割合を示す。この場合は、ノイズの少ない検索を指す。 |
(4) | システムが自動的に該当すると思われる技術分野 (technical domain) を例示するので、適当と思われる分野をAddで選択する。複数個選択することもできる。選択が終わったらNEXTをクリックする。 |
(5) | 該当する語の語尾変化、たとえば swim であれば、swimming, swimmers なども含めて検索される。 |