Vol. 56 (2006), No.8
夏の暑い盛り,いつものような難しいレヴュー記事ではなく,読み物として,読み物の特集を企画してみました。
ご執筆いただいた皆さまはずばり斯界の有名人。有名人が何を考え,どのように成長してきたかは凡人としてとても気になるところです。思い切って有名人に情報公開をお願いしてみました。きっと皆さまのお役に立つはずです。ご紹介いただいた資料をどうぞ手に取ってご確認いただければと思います。
今回は,次の7分野に関する情報についてお願いしました。
● 総合(図書館運営を含んだ図書館学・図書館情報学全般)
● ライフサイエンス(医学・薬学)
● 特許
● 化学
● ビジネス
● 出版
● システム運用・保守
「総合」は,これ以外の6分野に含まれない,より全般的なこと,教養的なことなどを盛り込んでいただくために設定しました。従って,ある特定の情報を見越したものではありませんが,きっとこれからのInfoproとしての生活を豊かにしてくれる情報が入っているはずです。
「ライフサイエンス」から「ビジネス」までは,情報検索応用能力試験(サーチャー試験)1級の試験分野です。情報検索応用能力試験は,1級ともなると,高度な実務経験や知識が必要であり,試験対策とはいえ,さまざまな情報が必要です。対策になりうる情報があれば是非,とお願いしました。
「出版」は,本誌読者に密接に関係ある業界であるとともに,言うまでもなく書籍の刊行元です。この分野の幅広い情報を得ることは,きっと得られるものが大きいと考え,選択しました。
「システム運用・保守」は,やや毛色の異なる分野ですが,昨今情報に関わるInfoproとして,計算機システムとは切っても切れない関係にあると考えます。もともとシステム運用の専門家ではなかったものの,業務上の都合でこの分野に携わっている読者の方もきっと少なからずいらっしゃることと思います。 followになるような情報があれば幸いです。
ご執筆に際して,次の2点を意識していただきました。
1つは,Infoproになった,あるいはなっていくに当たって,今までモチベーションを上げるために,どんなことをしてきたか,どんなこと・ものを読んだり,聞いたり,見たりしてきたのか。もう1つは,職務遂行上,あるいはご自分が目標としてきたこと・ものに対してスキルアップするために,どんなこと・ものを読んだり,聞いたり,見たりしてきたのか,です。
なお,小誌では,昨年まで1年間余,「INFOPROのBOOKMARK」と題する連載企画を掲載しておりました(54巻4号(2004年4月号)-55巻3号(2005年3月号))。websiteについては,そちらもどうぞご覧ください。
(会誌編集委員会特集担当委員:上村順一,及川はるみ,川瀬直人,吉間仁子)
今 まど子*
*こん まどこ 中央大学名誉教授,石川文化事業財団お茶の水図書館理事長
自宅:〒150-0012 渋谷区広尾1-1-35-705
Tel. 03-3498-7578(原稿受領 2006.5.22)
長谷川 豊祐*
*はせがわ とよひろ 慶應義塾大学大学院図書館・情報学専攻
〒108-8345 東京都港区三田2-15-45
(原稿受領 2006.5.19)
豊田 恭子*
*とよだ きょうこ (株)NTTデータ 第二公共システム事業本部 環境ソリューション担当
〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-5-25
Tel. 03-5332-2700(原稿受領 2006.5.22)
奥出 麻里*
*おくで まり JFE健康保険組合川鉄千葉病院図書室
〒260-0842 千葉市中央区南町1-11-12
Tel.043-261-5111(原稿受領 2006.5.19)
北島 由紀子*
*きたじま ゆきこ 大正製薬(株) 研究システム部
〒170-8633 東京都豊島区高田3-24-1
Tel. 03-3985-1111(代) (原稿受領 2006.5.23)
南田 泰子*
*みなみだ やすこ (弁理士)エーザイ(株)知的財産部
〒112-8088 東京都文京区小石川4-6-10
Tel. 03-3817-3760(原稿受領 2006.5.31)
堀越 節子*
*ほりこし せつこ (株)日本電気特許技術情報センター
〒213-8666 川崎市中原区下沼部1753
Tel. 044-435-1035(原稿受領 2006.6.22)
時実 象一*
*ときざね そういち 愛知大学文学部
〒441-8522 愛知県豊橋市町畑町1-1
Tel. 0532-48-0111(原稿受領 2006.6.26)
望月 聖子*
*もちづき さとこ 三井化学(株) 機能材料研究所
〒299-0265 千葉県袖ヶ浦市長浦580-32
Tel.0438-64-2421(原稿受領 2006.5.23)
真銅 解子*
*しんどう ときこ 東レ(株)東京資料室
〒103-8666 東京都中央区日本橋室町2-1-1
Tel. 03-3245-5670 (原稿受領 2006.5.31)
小林 良子*
*こばやし よしこ 鞄本能率協会総合研究所
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-4-2 東銀ビル 9F
Tel. 03-6212-9133 (原稿受領 2006.5.31)
松本 功*
*まつもと いさお 鰍ミつじ書房
〒112-0002 東京都文京区小石川5-21-5
Tel. 03-5684-6871(原稿受領 2006.6.23)
井上 真琴*
*いのうえ まこと 同志社大学総合情報センター
〒602-8580 京都市上京区今出川通烏丸東入
Tel. 075-251-3980(原稿受領 2006.5.20)
黒澤 公人*
*くろさわ きみと 国際基督教大学図書館
〒181-8585 三鷹市大沢3-10-2
Tel. 0422-33-3668(原稿受領 2006.5.16)
田中 真紀*
*たなか まさき 慶應義塾大学メディアセンター本部
〒108-8345 東京都港区三田2-15-45
Tel. 03-5427-1715(原稿受領 2006.5.19)
樫村 雅章*
*かしむら まさあき 慶應義塾大学HUMIプロジェクト
〒108-8345 東京都港区三田2-15-45
Tel. 03-5427-1646(原稿受領 2006.6.14)
文化財としての価値の高い貴重書からデジタル画像を得る際には,資料の安全を最も重視して使用機器や方法を検討すべきである。デジタルファクシミリ用画像の入力では,ページ面への機器の接触を伴わない,カメラを用いたワンショット撮影で画像を得る方法が望ましく,1冊で数百ページ分に及ぶ作業の効率の面でも有利である。今回は,ワンショット撮影による2つの方法,すなわち,フィルムを用いた間接的な方法とデジタルカメラによる直接的な方法を,比較しながら概説する。また,貴重書のデジタル画像入力のために開発された専用装置の例を紹介する。
キーワード: デジタル画像,デジタルカメラ,スキャナ,フィルム,画像入力,貴重書,デジタルファクシミリ